岐阜県で出会うその土地ならではの仕事や暮らし。次の世代へ引き継ぐために、今わたしたちができること。|岐阜ナイトイベントレポート【12/7】

“若者たちが地元で働くこと、生きることをもっと身近に”

地域で活躍するゲストを他府県から京都にお呼びし、これからの「仕事」や「暮らし」を参加者みんなで考えるローカルナイト。ここ最近、これまで「地方」と言われてきた全国各地に若い世代が移住し、新たな取り組みや仕事づくりを始めることも珍しくはありません。

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現在日本では、5割を超える学生が地元就職を希望しているそう。(※1) その一方で、距離や金銭面で就職活動がしづらいことや、地元企業との出会いや地元とのつながりが少ないこと、地域の最近の動向を知らないことなどが課題となり、なかなか地元就職につながりにくいという現状もあります。

(※1)マイナビが2017年5月に発表した「2018年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」によると、地元就職希望率は51.8%。

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ローカルナイトは、そんな学生や若者たちが新たな選択肢へ踏み出せるきっかけを、学生の街・京都でつくっていけないかという取り組み。同郷の人たちが気軽に集える若手県人会のようなコミュニティにもなっています。(※ローカルナイトはMeets localの取り組みのひとつです。)

本日は、12月7日に開催したローカルナイト「岐阜県」編の様子をお届けしていきたいと思います。(イベントページはコチラ ※Facebookページに移動します。)

今回は 「岐阜のこれからの暮らしや若者のキャリアをデザインする」をテーマに、ローカルメディアの運営や地域企業の採用活動・就職活動のサポートを仕事にしている2名のゲストから、自分と岐阜県の現在の関わりや、そこに至った背景をお話いただきました。

実は、2年ぶりの開催となる岐阜ナイト。「あの時生まれた行き来や、出会った人たちの変化が印象的だったので、今回も2年後くらいに向けて何かのきっかけになったらいいなと思います。」とゲストの園原さん。

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まずはじめに、アイスブレイクとして岐阜県の形と地名をそれぞれ紙に描いていきます。なかには、42ある自治体のうち半数以上を記される方も! その後、それぞれが描いた岐阜県を見比べながらいくつかのグループに分かれて自己紹介をし、お待ちかねのゲストトークがはじまります。

最初のスピーカーは、現在「NPO法人 えなここ」で働いている園原麻友実(そのはら まゆみ)さん。恵那山麓で活動する人や地域の日常を紹介しているローカルメディア「おへマガ」の運営などを行なっています。

 

50年、100年先を考えながら自分たちに問い続ける「三方よし+未来よし」の視点。恵那の「地域編集者」として日々模索する、持続可能な産業や暮らしのあり方。

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岐阜県中津川市出身の園原さん。20歳の頃は、京都で呉服関係の仕事をしていました。

着物に関わる仕事は好きだったそうですが、22歳の時に思い立ち バックパッカーとしてカンボジアを訪れます。夢中になって現地の小学校建設に携わっていると、気がついた頃には銀行口座の残高が10万円・・。このままでは暮らしていけない・・! と急遽帰国することに。地元へ戻った当初は、自動車の部品工場で働いていたそう。

そこから、園原さんが「えなここ」に参画するのはもう少し先の話になるのですが、まずは、現在関わっている恵那市がどのような場所なのかを動画とともにご紹介いただきました。

恵那市内を端から端まで移動するには、車で2時間ほどかかるそう。その広さの分だけ、様々な風景や地域文化を垣間見ることができます。

名物の「栗きんとん」や生産量日本一を誇る「寒天」、NHKの連続テレビ小説の次回作「半分、青い。」のロケ地になっている城下町の風景。

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▲この日恵那からお持ちいただいた、名物「栗きんとん」とかわいいパッケージの栗や寒天のお菓子。

そのほかにも、1両編成の明知鉄道はゆっくり走るので、「本気を出せば自転車で追い越せてしまうんです! 」という地域のあるある話など、園原さんは、動画に合わせて恵那市の場所やお店、人などを丁寧に紹介していきます。

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そんな魅力があふれる恵那市に拠点を構える「えなここ」。

業務内容は、ローカルメディア「おへマガ」の運営やイベントの企画、地域資源を活かした商品開発やそれを販売するマルシェの企画など多岐に渡ります。事務局スタッフは園原さんを含めて3名で、そのほかにも、プロジェクトベースで関わる方や学生スタッフがいます。

大阪や千葉から移住してきたメンバーや、子育てをしながら週3日働くメンバーなど、バックボーンや関わり方も様々。

“ほしい未来は自分でつくろう、仲間とつくろう” と、自分たちがこの地域で楽しく暮らしていくためにできることを考え、アクションを起こしていくというスタンスを大事にしながら事業を進めています。

「ご紹介した通り、やっている仕事の幅は広いのですが、『何をやっている人?』と聞かれると特定の職業名で表わすのは正直難しいです。ただ、共通点として “地域をどう切り取って人に伝え共感を生んでいくか” を意識しながら それぞれの事業を進めています。これらの仕事を振り返ってみると、やっていることは全部『編集作業』だと感じていて、最近はそんな自分たちのことを『地域編集者』と名乗るようにしています。」(園原さん)

さらに、小学生〜大学生向けの出前授業などを行なうこともあるのだとか。来年は、子育てで途切れてしまう女性のキャリアを後押しするために 小さく起業してみよう! という流れをつくっていくそうです。

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えなここは元々、映画製作からはじまったNPOだったそう。

たまたま映画を見た東京在住の恵那出身の方が、「自分はもう恵那に戻るつもりはないけれど、地域の拠点になるのなら」と、築170年の古民家を快く貸してくれることに。そちらを改修して現在は、古民家シェアオフィス「樫舎 -KASHIYA-」として運営しています。

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えなここが運営する「おへマガ」では、暮らしている自分たちの視点から ありのままの暮らしを切り取り、伝えることを大切にしています。記事を書くのは、主婦や美容師、農家、万年筆屋、大学生、ソーシャルワーカーなど多様なメンバー。時には、ライター合宿をすることもあるのだとか。

 

--岐阜県が生まれ育ったところだったから。

園原さんがこんな風に地元に関わりはじめるようになったのは、シンプルな理由でした。

カンボジアから地元に戻ったのは23歳の頃。当時は、地元には仕事もないし友達もいない。おもしろいものはここには何もない! と思っていたそう。そんな時に参加した京都のイベントで、地域でゲストハウスやデザイナーをしながら働く同世代の人たちがいることを知り、ショックを受けたのだとか。

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おもしろいものがないのではなく、自分はまだ地元のことを何も知らないということに気づき、まずはボランティアでもいいから関われることはないだろうかと、様々な検索ワードやSNSを使って岐阜県のリサーチをはじめます。そこで出会ったのが「えなここ」でした。25,26歳の頃からボランティア的に関わりはじめ、現在は仕事として関わっている園原さん。

「『わたしもこの人たちと同じ土俵に立ちたい!』と3年間、悔しさをバネに今日までやってきましたよ(笑)」と、会場にいる当時京都のイベントで出会った参加者にひと言。

前述の通り、あまり前向きなUターンではなかったのですが、地元に戻って様々なことに取り組んでいると、気がつけば「それってまちづくりだよね。」と言われるように。“地域の未来にとって必要だと思うことをやっていたら、結果として仕事になってきた” そんなタイミングで迎えた本日の岐阜ナイトだったそう。

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▲園原さんがこの5年間で取り組んできたこと。

全ての事業の軸にあるのは、三方よし、未来よしで持続可能な恵那を 仲間とともにつくっていくということ。

おへマガの取材を通して、たくさんの人と出会い、考え方や暮らし、これまで続いてきた地域の営みなど、多様な地域文化や価値観に触れた5年間。このまちで自分たちが愉しく暮らし、また、未来へ継いでいくためにも、地域におけるローカルメディアの役割とは何かを問い続けます。

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「30代になってからも迷いや葛藤はありますが、人のため・地域のためではなく、まずは自分がどうありたいかを常に考えています。わたしは、自分の周りにいる人たちと一緒に、未来を実現していくことに情熱を注ぎたいです。サポーターとして、地域編集者として、恵那の素敵な取り組みに社会性や経済的な価値を与えていくことがわたしの仕事だと思います。」(園原さん)

園原さんが実践している「仮説転がし」。自分が日々感じていることに対して、まずは小さくてもいいから一度動いてみる。それで「やっぱり違うな」と思ったらすぐに軌道修正。それが次のステップを踏んでいくための秘訣なのだそう。

ここ数年の間に、山の研究からはじめた専業養蜂家や、泊まれる古本屋をつくるために東京から移住してきたカップルなど、素敵な人たちが集まる恵那市。それはきっと、園原さんをはじめとする恵那のみなさんが地域を耕し続けてきたからこそ。

恵那に行ってみたい! 恵那のプロジェクトが気になる! そんなみなさんはぜひ、「おへマガ」を読んで園原さんの元を訪ねてみてくださいね。

現在進行中の泊まれる古本屋プロジェクト:http://ohemaga.com/event/20171210_niwabunko

続いてのスピーカーは、岐阜県で中小企業向けの採用活動や、県内への就職を希望する大学生の就職活動を伴走支援する「NPO法人G-net」に転職して3年目の西尾拓哉(にしお たくや)さん。

 

たくさんの企業に出会うことで見えてきた、自分がやりたい仕事。嫌いだったはずの地元へ戻り、若者のアイデアと地場産業を結び新たな価値を生みだす仕事をしています。

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「G-net」は、岐阜県をベースとした実践型インターンシップのコーディネートや中小企業の採用支援などを行うNPO法人。西尾さんは、2015年4月から参画しています。

前職は名古屋市で、大手求人広告の会社で営業をしていたそう。現在は、就職・採用支援のコーディネーターとして、岐阜県の中小企業向けの採用活動と大学生の就職活動をサポートしています。

そんな西尾さんのこれまでや現在のことを、「I (自分のこと)、We(G-netのこと)、Socia(地域のこと)」という3つのパートに分けてお話いただきました。

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▲「働かざる者食うべからず」という祖母の教えで、田植えや稲刈りの都度帰郷していたそう。

西尾さんは岐阜県恵那市山岡町出身。地元の写真を見せながら、「こんなストレートに言っていいものかわかりませんが、本当に何もない田舎がずっと嫌いでした(笑)」とひと言。

就活時は、周りにちやほやされたい! という思いで東京に本社を構える大手企業を志望。求人広告の営業という大変ながらも華やかな仕事に就きます。ところが、新卒入社してからの2年間は、業務のノルマを達成していても、仕事そのものにやりがいや達成感を感じることは少なかったそう。

求人広告の仕事だったため、経営者や人事の方とやり取りすることが多かった西尾さん。自身の仕事を通して、学生時代には知り得なかった仕事に出会い、世の中におもしろそうな会社がたくさんあることに気づきます。それと同時に、何がしたいかを考える間もなく就活をしてる学生が多いことも気になりはじめました。

そんな時に「日本仕事百科」でG-netの求人を見つけ、地元でもおもしろいことをしている人たちがいることを知った西尾さん。記事を読みながら、“自分のやりたいことはまさにこれだ!” と感じたのだとか。

大手企業からNPO法人への転職。最終面接では「給料面や親御さんの気持ちを考えると、NPOに転職するのはやめたほうがいいよ。」とG-netの創業者から言われてしまいます。「ただ、僕たちがやっていることは、地域活性のフロントランナーになれる仕事だ。それだけの価値があることは保証する。」とお話は続き、西尾さんは入社を決意。

転職してからの2年半を振り返ってみると、関わる人たちがガラッと変わり、中小企業の経営者や社員の方々、大学生、大手企業などおもしろい人たちに出会えるようになったそう。それが何よりも今の仕事に就けた価値だと西尾さんはおっしゃいます。

「実は、もともと地域活性に関わることをやりたかったわけではなかったんです。ですが、自分が興味をもって『やってみたいこと』をやってきた延長線上に、そういった効果が生まれていることを実感しています。」(西尾さん)

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▲G-netの事務所は岐阜駅から徒歩3分のところにあります。

地域でチャレンジする若者を増やすべく、2001年に創業し、2003年に法人化したG-net。前述の通り、岐阜県をベースとした実践型インターンシップのコーディネートや中小企業の採用支援などに取り組んでいます。

honkikei internship

そんなG-netの事業のひとつ「ホンキ系インターンシップ」は、企業の課題に対して学生がアイデアを出しながら共に解決を目指すというもの。6ヶ月以上に渡って、魅力的な経営者のもとで実践型の就業体験をする「現代版弟子入り」のようなプログラムとなっています。

「新しいことにチャレンジしたい!」という経営者の元で新規事業に携われたり、ひとつのプロジェクトを任されたりと内容も充実。実際にインターン生が考案したアイデアを取り入れ、新たな展開が生まれている企業もあります。

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例えばこちらの、「(有)大橋量器」では3代目社長の頃からインターン生の受け入れを開始。写真のカラー枡をはじめとする様々なアイデア枡がヒットしたことで、200%の利益増、社員も約30名に増えました。現在、社員の平均年齢が29歳とこれまでの伝統産業分野では考えられなかった効果が生まれています。

そのほかにも、「アイスクリームにかける醤油」で全国メディアからも注目を浴びる醤油蔵や、「日本刀ハサミ」「名刀ペーパーナイフ」などの斬新なアイデアでものづくりをする刃物屋、生産量トップシェアを誇るタイル屋、ヒノキをつかった木製の浴槽をつくっている企業など、岐阜県には、大手就職サイトでは出会えないような、国内外へ向けて様々な事業展開をしている企業があります。

G-netに入社してから岐阜県内にある企業150社ほどを訪問し、いろんな人に出会いながら視野を広げてきた西尾さん。

「スタートは自分の興味関心から。そうして『自分ごと』から始まったことが、次に『私たちごと』になり、そして『地域ごと』へとつながっていきます。--産業があるからこそ、できることがある。正直、斜陽産業も少なくはない岐阜県ですが、経営者が挑戦し逆境をはねのけているたくましい企業があるんです。興味をもっていただけたらぜひ、岐阜県に遊びに来てくださいね。」(西尾さん)

shigotofesta 2018

2月11日(日)には金沢、2月24日(土)には名古屋で、本日ご紹介したようなおもしろい企業が30社集まる合同説明会「シゴトフェスタ」が開催されます。

当日は、出展企業の方々による、90秒間のプレゼンテーションもあるそうなので、新卒・既卒・社会人問わず、岐阜県が気になる若者のみなさんは参加してみてくださいね。参加費は無料です。

 

ふるさとワーキングホリデー、参加者募集中!

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岐阜県内の企業や地域に 2週間~1ヶ月間滞在し、岐阜県ならではの産業を働きながら学ぶ「ふるさとワーキングホリデー」。地域の方々との交流を通じて、岐阜県の魅力にもたっぷり触れることができるプログラムとなっています。

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園原さんが働いている「NPO法人 えなここ」は、残念ながら定員に達してしまいましたが、西尾さんが紹介してくださった企業や、そのほかにも魅力的な企業が受け入れを実施しているので、興味のある方はぜひコチラのサイトからチェックしてみてくださいね。

 

岐阜県の取り組みを、地域文化・地域産業と、園原さんや西尾さんがそれぞれ関わる視点から紹介していただいた今回の「岐阜ナイト」。話しながらだんだんと熱が入っていくお2人の様子に、今は心から地元のことを考え、働き、そして、暮らしておられる印象を受けました。

「ここには何もない」「地元が嫌いだ」と思っていた頃には出会えなかった、地域で活躍するゲストのような方々。そんな人たちと出会い “この地域をもっと知りたい!” と思う次の若者が現れる地域は、自然と次の世代に引き継がれていくのかもしれません。

 

--「学生のまち、京都」だからこそ。

学生や若者が、ゲストのみなさんのような「人」や、新たな角度から見た「地域」と出会えるきっかけを、私達は「Meets Local(ミツカル)」を通してつくっていきたいと思っています。

京都で地方をもりあげていきたい学生の方・若者のコミュニティづくりや京都での企画に興味のある自治体の方など、ミツカルについて興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

担当:株式会社ツナグム ミツカル担当 藤本 MAIL:info@tunagum.com

季節ごとに働ける?!あなたも、北海道・仁木町にシゴトをひとつ持とう!|北海道もったいナイトイベントレポート【12/1】

“若者たちが地元で働くこと、生きることをもっと身近に”

地域で活躍するゲストを他府県から京都にお呼びし、これからの「仕事」や「暮らし」を参加者みんなで考えるローカルナイト。ここ最近、これまで「地方」と言われてきた全国各地に若い世代が移住し、新たな取り組みや仕事づくりを始めることも珍しくはありません。

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現在日本では、5割を超える学生が地元就職を希望しているそう。(※1) その一方で、距離や金銭面で就職活動がしづらいことや、地元企業との出会いや地元とのつながりが少ないこと、地域の最近の動向を知らないことなどが課題となり、なかなか地元就職につながりにくいという現状もあります。

(※1)マイナビが2017年5月に発表した「2018年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」によると、地元就職希望率は51.8%。

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ローカルナイトは、そんな学生や若者たちが新たな選択肢へ踏み出せるきっかけを、学生の街・京都でつくっていけないかという取り組み。同郷の人たちが気軽に集える若手県人会のようなコミュニティにもなっています。(※ローカルナイトはMeets localの取り組みのひとつです。)

本日は、12月1日に開催したローカルナイト「北海道」編の様子をお届けしていきたいと思います。(イベントページはコチラ ※Facebookページに移動します。)

今回は、 「北海道にシゴトをひとつ持とう!」をテーマに、まちづくりの仕事や地域おこし協力隊、ライターなどの職業に就く3名のゲストそれぞれの視点から、今現在の北海道との関わりやそこに至った背景などをお話いただきました。

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まずはじめに、アイスブレイクとして北海道の形と地名をそれぞれ紙に描いていきます。なかなか苦戦している出身者もいれば、地理が好きでスラスラと描いていく学生さんも。

その後、それぞれが描いた北海道を見比べながらいくつかのグループに分かれて自己紹介をし、お待ちかねのゲストトークがはじまります。

最初のスピーカーは、「一般社団法人 ホームタウン総合デザインセンター(通称:ホムデ)」の宮嶋瞬(みやじま しゅん)さん。現在は、地元・北海道で自治体と一緒に様々な企画を考えたり、「北海道ワカモノ会議」を立ち上げたりと道内を動き回りながら、後志エリア(しりべしエリア:小樽・ニセコ・余市・仁木)を中心に仕事をしています。冒頭に「僕は地元愛が偏っているので、ちょっと真面目に話してしまうかもしれませんが・・どうぞよろしくお願いします(笑)」と宮嶋さん。

 

Uターンを経て模索する「北海道」ならではの働き方。日々感じる “もったいない” から生まれていくシゴトの可能性。

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北海道新幹線の道内最初の駅がある、木古内(きこない)町出身の宮嶋さん。

大学進学とともに東京へ行き、卒業後は雑誌の編集や不動産投資の営業、新潟で200円カレーFCの立ち上げなどを経て、北海道へUターン。市町村単位で受け入れを行なっている「地域おこし協力隊」の北海道庁版の募集があったタイミングだったそう。

今回のイベント名を「もったいナイト」にしたのは、宮嶋さんが「北海道はもったいないのでは?」と思ったことがきっかけで移住を決心したという背景から。

まずは、そんな宮嶋さんから北海道の概要と大まかな歴史についてお話いただきました。

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現在、北海道の総人口は約550万人。そのうち200万人あまりが札幌で暮らしています。自治体は全部でなんと179もあるのだとか。

総面積は、四国と九州を足したよりもさらに大きい83,450㎢。稚内から函館までは約630kmほど離れており、これは東京〜岡山間に相当します。

その広さゆえ、北海道民が道内を旅行で訪れるケースも多く、旅行のスタイルは札幌から1時間半圏内の小樽や旭川が定番なのだそう。日帰り観光が多い一方で、訪日観光客も数多く訪れる北海道。滞在時間は訪日観光客のほうが長く、それに比例して消費額も多いので「各自治体でもインバウンド対策に力を入れたらいいのにな・・もったいない。」と感じている宮嶋さん。

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みなさんもご存知の通り、野菜や穀物の一大生産地である北海道。それに加えて、周辺が海に囲まれているため海産物も豊富に獲れます。ほっけはなんと99%が北海道産! 昆布や鮭も86%が水揚げされています。

こんな風に北海道が日本国民の胃袋を支えるまでに至った背景には、「北海道の開拓と開発」の歴史があるのだそう。

「余談ですが、北海道と関西は 江戸時代から『北前船』を通して交流があったんですよね! だから僕たちも今日はこうして、北海道から関西に来ています(笑)。後からバトンを渡す地域おこし協力隊の前田くんもそうなのですが、北海道で出会う方に意外と関西出身者が多いのもそんなご縁かもしれません。」(宮嶋さん)

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明治維新の頃にはじまった北海道の開拓。

寒さゆえに一度断念された後、明治4年に「屯田兵」によって再び開拓がはじまります。その際にアメリカ型の大区画で農作物を育てる農業のスタイルが確立されていきました。すると「生産地」を求めて北陸や東北地方から、さらには徳島から藍染職人などが移住してくるように。

以後、北海道型の大規模漁業や石炭などのエネルギー資源の開発、木材の輸出など、産業が発展していくとともに鉄道や海運が発展していきます。戦後は、全国で増加する人口を支えるための国家プロジェクトとして さらなる開発が進んでいったそう。

その後、石炭から石油にシフトした「エネルギー革命」によって自治体が経営破綻したり、「札幌オリンピック」による建設ラッシュで毎年4万人ずつ札幌の人口が増えたりと混沌とした開発が繰り返されると、今度はリゾート開発の時代へと突入していきます。

現在の、人口およそ5,000人ほどのニセコ町や16,000人ほどの倶知安町からなるニセコエリアでは、数々の外資系企業が進出しており、一部地域では日本語が通じないところもあるのだとか。坪単価は約500万円で北海道一高く、東京都港区と同じくらいの相場なのだそう。

このような歴史や現状があり、課題と可能性が交差する北海道のなかでも、さらに潜在的な可能性を秘めている「仁木町」。

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札幌から約58kmほど離れた町で、人口はおよそ3,300人。そのうち、大小合わせて300ほどの農園があります。

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仁木町では、年中を通してさくらんぼやプルーン、ぶどう、りんごなどのフルーツを栽培しており、品目によっては道内でもトップシェアを占めています。なかには、売り上げ規模が1兆円を超えている農園や、ハウス4本で野菜や果樹を栽培しながら生計を立てている農家さんもいるのだそう。

なんと、朝にサーフィンをしてから収穫をはじめる という羨ましくなるようなライフスタイルの農家さんも・・! 会場からは思わず、感嘆の声が聞こえてきます。

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嶋田茂農園「匠」でつくっている愛してアイコを使用したトマトジュース(1本1000円)

また、仁木町は「愛してアイコ」というブランドミニトマトの一大生産地。数あるミニトマトの中でも特に甘く、長細いプラム型のフルーツトマトで、一般的なトマトに比べて約2倍ものリコピンを含んでおり、ビタミンやミネラルも豊富なのだそう。

仁木町では現在、0.1haから農業が可能 だそうですよ! (※0.1ha=ハウス1本分程度に相当)

「北海道には、これまで紹介してきたような豊富な地域資源があるにもかかわらず、どこかもったいない気がするんです。」と宮嶋さんのお話は続きます。

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例えば、隣の町と比べて自分の町を謙遜しがちな住民の方々。

宮嶋さん自身が道外に出て感じた地元の良さを、地域のみんなも気づくことはできないか。そのためには一体何が必要なのだろう・・と考える日々。

「このような、日々感じている『もったいない』ことや、地域に足りていない部分を、多様なメンバーとひとつのチームになって補っていきたい。そういったところにきっと、『シゴト』が生まれる可能性があるんだと思います。仁木町は役場も一緒にチャレンジができる町! 僕は、北海道の扉は仁木町から開いてきたのではないかと思っています。」(宮嶋さん)

そんな「もったいない」ことを できるところから解消していこう! と、他にも余市町に移住相談窓口の機能も合わせもつ「COFFEE STAND by shizuku」をオープンしたり、積丹(しゃこたん)半島で古民家のDIY合宿を企画したり、「北海道ワカモノ会議」を立ち上げたりと精力的に動いている宮嶋さん。いきなり「暮らす」というかたちではなく、まずは様々な角度から北海道や仁木町を訪れるきっかけをつくっています。

北海道や仁木町に興味がある方はぜひ一度、宮嶋さんの元を訪れてみてはいかがでしょうか。

続いてのスピーカーは、「greenz.jp」などで記事を書いているフリーランスのライター、北川由依(きたがわ ゆい)さん。大学進学とともに北海道を訪れ、社会人生活も含めて10年間 札幌で暮らしていました。2015年に家族と一緒に京都に移住。現在は子育てをしながら取材・執筆などを行なっています。

 

大学進学とともに訪れた北海道で暮らした10年間。地域を離れた今でも関わり続けることができる「ライター」という仕事。

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新卒で中小企業の支援や農産物のブランディング、商店街の活性化などを行う小さなまちづくり会社に入社した北川さん。

就職活動の際には、地元・三重に戻る選択肢も考えたそうですが、自分が思い描くキャリアを実現するためにも、大好きな人たちがいる北海道で働くことを決意。もともと学生時にインターンで関わっていたことがきっかけだったのだとか。

当時は、札幌に住む若者向けの農業体験を企画・コーディネートしたり、様々な起業家の方々にお話を聞きに行ったりと北海道内を駆け回るような毎日。刺激的な一方でとにかく忙しく、子育てをしながら仕事を続けていくイメージが湧かなかったそう

greenz.jp/yui kitagawa

それでも、これまで北海道で出会ってきたような 自分のまちに誇りを持って働く起業家や、我が子のように愛情を込めて作物を育てる生産者の方々の「想い」を届けることはできるかもしれない! と未経験からライターをはじめて4年が経ち、現在に至ります。

北海道にも取材で足を運び、記事を執筆。北川さんのように「ライター」という仕事を通して、これまで縁があった地域とつながるという選択肢があることも、今回のイベントのテーマである「北海道にシゴトをひとつ持つ」ためのヒントになるかもしれません。

また、北川さんが記事を書いている「greenz.jp」には、様々なまちづくりやソーシャルビジネスの事例が掲載されているので、興味がある方はぜひリンク先を訪れてみてくださいね。

最後のスピーカーは、仁木町で2017年5月から地域おこし協力隊として働いている前田将克(まえだ まさかつ)さん。現在は協力隊として、オーガニックワインやブランドミニトマトを使用したご当地バーガーの開発や空き家の利活用などを行っています。

 

日本一周を走る道中、北海道で出会った素敵な風景とやさしい人々に魅了されて移住を決意。現在は地域おこし協力隊として、仁木町で働いています。

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前述の通り、兵庫県出身の前田さん。北海道との出会いは日本一周を走っていた時のこと。

(※詳しく知りたい方はこちらの記事へ: http://hashireruya.com/maeda-interview)

走るのがとにかく好きで、小さい頃から陸上競技に打ち込んでいた前田さん。高校時に怪我をして以来、思うように走れなくなってしまったそうですが、卒業時に何気なく地元を走った時の桜並木がとてもきれいで、“景色を楽しむ” という走り方があることに気づきます。

その時、前田さんのなかに「もっといろんな人や景色に出会いたい!」という気持ちがふつふつと湧き上がり、高ぶる気持ちを抑えられずに19歳で走りながら日本一周することを決意。

兵庫県を出発し、まずは和歌山県へ南下。その後、海岸沿いを反時計回りに進んでいきます。何度も “辞めようかな” と思う日があったそうですが、人との出会いや壮大な風景が背中を押してくれました。

なかでも、北海道では心に残る出会いがたくさんあったのだとか。宿がない地域では、地域の方々が「うちに泊まったら?」と声をかけてくれたり、3日連続でBBQに呼んでもらったり。

約1年半かけて日本一周を無事に走り終えたある日、「北海道でもマラソンに関する企画をやってみないか?」と声をかけられ、前田さんは再び北海道を訪れます。

現在、地域おこし協力隊として携わっている仕事内容は、ご当地グルメの開発やワインツーリズムの企画、空き家の利活用、そしてマラソンの企画など多岐に渡ります。

仁木町地域おこし協力隊Facebookページより拝借。

こちらが前田さんが開発した「旨み豚ワインバーガー」

仁木町のミニトマトやオーガニックワイン、そして隣接する余市町の豚肉。それぞれ素材はいいものなのに、地元で食べられる機会が少なく、そういった素材の良さを一口で味わってもらいたい! と考案。これまで2回ほどイベントで出店したそうですが、どちらもすぐに完売。

先ほど宮嶋さんが話していたように、北海道は豊富な生産地であるということを改めて思い出します。

現時点ではイベントのみの出店ですが、今後は空き家の利活用も交えて店舗をつくれないか検討中なのだとか。無償で提供してもらえる空き家も見つかり、少しずつプロジェクトが進んでいきます。

前田さんのように “走る楽しさを伝えたい” という自分自身がやりたいことや、“仁木町にあるいい食材を活かしたい” という地域資源の発掘など、様々な角度から地域との関わりをもつことで、地域で新たにシゴトをつくっていける可能性が広がるのかもしれません。

ゲストトークが終わったあとは、交流会。

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▲仁木町企画課の半田さん。

筆者が参加したグループには、“北海道あるある” を話す出身者や所縁のある参加者が集まっており、みなさんからは「北海道愛」がひしひしと伝わってきました。

「関西でイクラがこんなに高いとは思っていなくてびっくりした! 朝ごはんでよく食べたな〜」「小学校の体育はスキーかスケートどっちだった?」「除雪車に雪の壁を作られて家から出られない時あるよね。」「今は京都で家族と暮らしているけれど、出身者としていつか 北海道の冬の寒さを子どもに伝えたいな〜」などなど、お話は尽きません。

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最後は全体で円になってひと言ずつ感想を共有。

「いずれは札幌に戻ってまちづくりの仕事がしたいけれど、今は何ができるか正直わかりません・・」「地元である北海道は好きだけど、自分がやりたいことと北海道というキーワードを絡めるのは現時点では難しいなと思いました。でもいつかは地元に帰りたいです。」という若者からの生の声もありました。

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--いつか、地元に関わる仕事をしたい。

そんな風に考えている若者にとって、新たな選択肢を知るきっかけになった今回の「北海道もったいナイト」。

「このまちにはこれが足りていないな」「このまちのこんなところがもったいないな」というところから新たに仕事をつくっていく宮嶋さんや、ライターという仕事を通してまちとつながる北川さん、そして、地域おこし協力隊という仕事を通して新たにこのまちで働きはじめた前田さん。

様々な職業で地域に関わっているゲストの方々と出会うことで、若者の思い描く「いつか」が前よりも一歩、現在に近づいたのかもしれません。

 

--「学生のまち、京都」だからこそ。

学生や若者が、ゲストのみなさんのような「人」や、新たな角度から見た「地域」と出会えるきっかけを、私達は「Meets Local(ミツカル)」を通してつくっていきたいと思っています。

京都で地方をもりあげていきたい学生の方・若者のコミュニティづくりや京都での企画に興味のある自治体の方など、ミツカルについて興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

担当:株式会社ツナグム ミツカル担当 藤本 MAIL:info@tunagum.com

 

仁木町で1/19〜21に開催される「NIKIインキュベーションプログラム」をご紹介!

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「いつかは地元で何かしたい!」「何ができるかわからないけれどまずは地域へ行ってみたい!」NIKIインキュベーションプログラムは、そんなみなさんにオススメの企画です。

例えば、4〜10月に農業のシゴトを見つけたとして、あなたは残りの半年間をどのように過ごしますか? 仁木町では果樹栽培が盛んな一方で、規格外のものは市場に並びません。そんな「もったいない」果物をあなたならどのように活用しますか?

これらは宮嶋さんが話していたことのほんの一例ですが、そういった “シゴトづくり” に興味のある方はぜひ「NIKIインキュベーションプログラム」に参加してみてくださいね。仁木町にシゴトをひとつ持てる機会になるかもしれません。

参加申込みはコチラから。

 

「鳥取で働きたい。」そんなあなたに知ってほしい、鳥取県のユニークな企業3社によるプチ説明会を開催!|鳥取ナイトイベントレポート【11/24】

“若者たちが地元で働くこと、生きることをもっと身近に”

地域で活躍するゲストを他府県から京都にお呼びし、これからの「仕事」や「暮らし」を参加者みんなで考えるローカルナイト。ここ最近、これまで「地方」と言われてきた全国各地に若い世代が移住し、新たな取り組みや仕事づくりを始めることも珍しくはありません。

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現在日本では、5割を超える学生が地元就職を希望しているそう。(※1) その一方で、距離や金銭面で就職活動がしづらいことや、地元企業との出会いや地元とのつながりが少ないこと、地域の最近の動きを知らないことなどが課題となり、なかなか地元就職につながりにくいという現状もあります。

(※1)マイナビが2017年5月に発表した「2018年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」によると、地元就職希望率は51.8%。

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ローカルナイトは、そんな学生や若者たちが新たな選択肢へ踏み出せるきっかけを、学生の街・京都でつくっていけないかという取り組み。同郷の人たちが気軽に集える若手県人会のようなコミュニティにもなっています。(※ローカルナイトはMeets localの取り組みのひとつです。)

本日は、11月24日に京都リサーチパーク町家スタジオで開催したローカルナイト「鳥取県」編の様子をお届けしていきたいと思います。(イベントページはコチラ ※Facebookページに移動します。)

今回は、一緒に仕事をしていける仲間と出会いたい! と、鳥取県からまちづくりや食、観光などの分野で新たな仕事づくりに取り組んでいる3社によるプチ説明会が開催されました。最初のスピーカーは「NPO法人 学生人材バンク」の代表理事を務める、中川玄洋(なかがわ げんよう)さん

 

若者のチャレンジが生まれ続けるまちはおもしろい!大学進学とともに訪れた「鳥取県」で、若者と地域や企業をつなぐ「きっかけ」づくりをしています。

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静岡県出身の中川さん。大学進学を機に鳥取を訪れ、地域のおもしろい大人とたくさん出会えたことが 現在の仕事に就く全てのはじまりだったそう。

自分がここで体感した “鳥取の可能性” や “地域のおもしろさ” を後輩達につなげていきたい。そんな思いから在学中に任意団体「学生人材バンク」をスタートさせました。そして、2008年には団体をNPO法人化。現在は7名のスタッフとともに、県内の農山村地域へのボランティア派遣や地元企業への長期インターンシップのコーディネートをしています。

長年、地域と関わり続けてきた中川さんの元には、「うちの空き家、これからどうしよう・・」「今度地域でイベントをしたいけど人手が足りない・・」といった地域住民の悩みや課題が自然に集まってきます。このように人手が足りていないところへ全国から学生や若者を送り込むことはできないだろうか、そんな構想のなかで生まれた「農村体験村咲ク」というプログラム。

智頭町の中島集落で実施したのは、農村に興味がある学生を中島へ送り込み 公民館の有効活用を地域の方々と一緒に考えるというものでした。

「地域の人だけだとできないことも、若者が関わるとおもしろくなる。さらに、遠くからも関わってくれることで、地域はもっとおもしろくなるんです。大事なのはそれぞれの役割分担。」と中川さんはおっしゃいます。

▲卒業生とは現在も交流が続いており、この日も当時学生だった方が中川さんに会いに参加していました。

他にも、学生人材バンクでは、日野町という地域で「日本きのこセンター」(※詳細は記事後半へ)と連携し、原木しいたけを研究したい・育てたい若者と、原木しいたけの栽培を一緒に取り組んでくれる農家をコーディネートしたり、鳥取県で働きたい若者の支援をしたりしています。

▲ハンター民宿「BA-BAR」の女将をしている上田さん。

そんな鳥取県には、各地からおもしろい若者が集まってきます。

ある日、若い女性から「学生人材バンクで働きたいです!」という連絡があったそう。彼女は、学生時から人と動物の関わりについて興味をもち、動物福祉サークルの活動や野生生物について学ぶために国内外を渡り歩いてきた経歴の持ち主。さらには、狩猟免許ももっていました。現在は、NPOやハンターの仕事、そしてハンター民宿「BA-BAR」の運営など複数の仕事を掛け持つスタイルをとっています。(※29年度は育児に専念中。)

人口が少なく課題も多い地域では、ひとつの仕事だけで生計を立てるよりも、彼女のように民宿や飲食、農業、デザインなど収入源を複数もって暮らしている方も少なくはありません。最近では、第3者への事業承継というかたちで、後継ぎがいない農地の活用も進めているそう。

さらに、これまで地縁のなかった学生や若者が、プロジェクトやボランティア活動をきっかけに地域と深く関わることで、鳥取にその後も残っていく流れができており、地域側でも空き家を提供してくれる方が現れるようになりました。なかには「家賃5万円でどうや。もちろん年間でね!」という方もいるのだとか。

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鳥取県は日本で最も人口が少ないのですが、最初にいい人に出会うと次のいい人を連れてきてくれるんです。僕らはその現象を「いい人ほいほい」と呼んでいて。人が少ない分、地域の役や雑務を頼まれることは多いです。自分で断る基準を定めるのは確かに難しいのですが、そんな地域だからこそ、自分がここにいる意味を確かめやすいのではないかと思います。鳥取県にも知らないだけで、いろんな仕事や暮らしの選択肢があることを今日のイベントを通して知っていただけると嬉しいです。(中川さん)

続いてのスピーカーは、建設コンサルティングを行なっている「アイコンヤマト株式会社」の企画課・新啓太朗(あたらし けいたろう)さん

 

業務内容には、GISシステムの開発やドローンの活用なども。建設コンサルの会社で「設計」や「システム開発」にチャレンジしたい人材を募集しています!

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建設コンサルタントは、道路や架線などの「公共インフラ」を整備するために 計画・測量・調査・設計など、工事に到るまでの準備段階を整える仕事です。近年では、新しいインフラを整備するよりも老朽化したインフラの整備や台風の痕跡調査などの仕事が増えているそう。

大手のIT企業だけではなく、地方の建設コンサルタントの仕事においても「IT分野」のスキルが活かせることはみなさんはご存知でしょうか? 本日は、アイコンヤマトが携わっている業務を通して、地方でもITの仕事ができるという側面をご紹介していきたいと思います。(新さん)

ひとつ目に「GIS(※1 地理情報システム)」の開発。こちらはGoogleマップのストリートビューをイメージするとわかりやすいかもしれません。画面をクリックしながら動かすと、画面に映っている風景が同じように動くシステムです。

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社内には「これは画期的な技術で、Googleマップ以前に弊社が開発していたんだ!」とおっしゃる方もいますが、本当かどうかは正直わかりません・・(笑)と笑みを浮かべる新さん。

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▲ドローンの活用(写真提供:アイコンヤマト株式会社)

ふたつ目に「ドローン」の活用。測量の現場で使用する場面が増えてきたことから、アイコンヤマトでは現在、3台のドローンを持っています。ドローンで撮影したものをもとに「点群データ」を作成し、そこから地形図や断面図を作成。そして、インフラ整備に必要なデータを3Dで再現していきます。

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このような点群データ作成の技術を応用して、鳥取城跡を再現したバーチャル動画を制作。エンジニアチームで、お城の軒下の細かいところの再現に注力したそうですが、「つくってはみたもののうまく活用しきれていなくて・・会場の後ろに座っておられる鳥取県さんの観光PRにいいと思うんですけどね。 どうでしょうか(笑)」と新さん。

実際に社内でも今後、ゲームソフトや観光PRに活用していけないかと考えているのだそう。

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▲鳥取城跡を再現した点群データ(写真提供:アイコンヤマト株式会社)

さらには、ディープラーニングを用いた自動図面化システムを開発中とのこと。これらの業務は、自分の力を試してみたいエンジニア志望の方にとって、ワクワクするような内容かもしれません。

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アイコンヤマトでは現在、「設計士」や「システム開発」ができる人材を募集しています。地方や地元で自分の力を活かしてみたい方、地元に戻りたい・鳥取で暮らしてみたいエンジニア志望の方はぜひ一度、お話を聞いてみてはいかがでしょうか。

県内同業者の中でも女性社員の比率が高く、子育てしながらも働きやすい・女性が活躍しやすい職場環境も整っているアイコンヤマト株式会社。また、「目指すべき道しるべが大事!」という社長の方針で理念を大切にしながらも、アットホームな会社なのだそうですよ。

(※1)GIS・・位置に関する様々な情報を持ったデータを電子的な地図上で扱う情報システム技術の総称。(国土交通省HP 参照)

本日最後のスピーカーは、原木しいたけを研究・販売している国内トップメーカー、「一般財団法人日本きのこセンターグループ 菌興(きんこう)椎茸協同組合代表理事組合長の下田 秀一(しもだ ひでかず)さん

 

「ブランド」の定義が変わってきている現代。産地力を高めた「きのこ」を通して、次世代の若者が魅力を感じてくれる「鳥取県」へ。

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鳥取市にある「菌興椎茸協同組合」は、日本産原木しいたけの最先端の研究や栽培指導、商品開発などを行う組合。下田さんは主にマネジメントやマーケティングを担当しています。

まずはじめに、百貨店と共同開発した「そのままたべるきのこ」を一例として挙げながら、食のブランディングについてのお話がスタート。こちらの商品は、農産物ブランディングの成功事例として多数のメディアにも取り上げられました。

これまでの一般的な「ブランド化」とは、ブランド名を売ってブランド力を高めるという方法で確立されてきました。しかし、現在は、産地力を強くする・維持するためにモノの付加価値を高めていくことがブランディングの大きな目的となっています。クオリティが高いものをつくることは大前提の上で、「ブランド」という言葉のもつ意味が時代の流れとともに変化しています。(下田さん)

さらに、ブランド力や価格によって購入する層が異なるので、新たな市場を開拓する時は どこに向けてどのように売るのかを明確に考えることが肝になるんです、とお話は続きます。

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▲写真手前が「そのままたべるきのこ」。スナック感覚で食べられます。

その次に生産者がクリアしなければならないのは、求められる「生産量」をどうやって確保していくか。

現在、日本全国の農地は今後も存続できるかどうかという課題に直面しています。生産者自身も対策をとっていかないと、場合によっては10年後に「消滅産品」になり得る可能性もあるのだとか。

実際に下田さんたちが高齢の生産者にアンケートをとったところ、ほとんど後継者がいないことが判明。さらには、「息子は継がないけれど、相続の関係で農地の譲渡はできない。」という声も。

しかし、幸いなことに「やりたい人がいるなら無償で場所は貸すよ!」「若者がやるなら師匠をしてもいいよ!」という農家の方もおられ、現在、鳥取県や中川さんと連携しながら「鳥取プログラム」として、原木しいたけの生産力を高めていこうと若い生産者を募集しています。

また、鳥取県では現在、百貨店で1本あたり1296円の原木しいたけ「鳥取茸王」を育てる地域おこし協力隊も募集中だそうですよ。(※締切は2018年1月31日)

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正直、私たちの仕事は働く上で自分に「執念」がないとできないと思います。しかし、これまで全国の農山村を巡りながら若くして頑張っている方々にたくさん出会ってきましたし、雇用条件が整わないなかでも「鳥取できのこの仕事がしたい!」と連絡をくれた若者もいました。彼らは「生活=理念」があるんですよね。そういう若者たちに「地域を担え」とか「後は任した」とは言いたくないんです。「きのこ」を通して、彼ら・彼女らがこれからも居続けたくなるような、次世代に継ぎたくなるような、そんな魅力ある鳥取県にしていきたいです。(下田さん)

会場が下田さんの熱量に包まれたところで、本日のゲストトークは終了。鳥取県の産品を片手に交流会がはじまりました。

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中川さんとの久しぶりの再開で思い出話に花を咲かせる参加者や、鳥取県に学生を送り込む方法を考える大学職員の方々。「鳥取に来てみたい学生や地域に興味がある学生がいたら、こちらで対応しますのでぜひ送り込んでください!」と中川さん。

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最後に、参加者からひと言ずつ感想を共有して本日の「鳥取ナイト」は終了。

「農村体験村咲ク」の卒業生で中川さんに会いにきていた男性も、「僕は地元である京都に拠点を構えてしまったので鳥取に移住することはできないけれど、今後もつながりを考えたいですし、おもしろい学生がいたら玄洋さんのところに送り込みます!」とおっしゃっていました。

 

「鳥取県で働きたい!」そんなみなさんへ。

鳥取県では、鳥取県内で働きたい若者を応援するために、

・鳥取県内企業の採用面接を受ける際の交通費の助成

・鳥取県内に就職する35歳未満の学生や既卒者の奨学金返済の助成

などの支援があります。

また、大阪・梅田第3ビルには鳥取県関西本部もあるので、鳥取県への移住が気になる方、鳥取県で働いてみたい方はぜひ気軽に訪れてみて下さいね。

 

「いつか地元で」と思っている学生がいる一方で、「大学を卒業してすぐに地元で働くイメージをもてない」という声を耳にすることもしばしば。まずは、中川さんたちのような大人が地域にいることを知り、出会い、実際に現場を訪れてみることで若者のキャリアの選択肢は広がるのかもしれません。

 

--「学生のまち、京都」だからこそ。

学生や若者が、ゲストのみなさんのような「人」や、新たな角度から見た「地域」と出会えるきっかけを、私達は「Meets Local(ミツカル)」を通してつくっていきたいと思っています。

京都で地方をもりあげていきたい学生の方・若者のコミュニティづくりや京都での企画に興味のある自治体の方など、ミツカルについて興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

担当:株式会社ツナグム ミツカル担当 藤本 MAIL:info@tunagum.com

北陸 3県UIターンフェア(福井・石川・富山)に参加しました!

こんにちは!移住したがりライターの鈴木伸也です。

私ごとですが、アラサーになってここ数年、どこで暮らそうかと、ものすごく考えるようになりました。
というのも、自分自身の仕事や暮らしがどうこうというよりも、将来的に子どもができたときにどんな環境で育てたいかなぁと妄想するようになってから、どこで暮らすか、つまり移住という選択を考えるようになったのです。

京都に移住してから10年ちょっと。
京都の外ではどんな暮らしができるのかなぁと思っていたところに、株式会社ツナグムさんにお誘いいただき、「北陸3県UIターンフェア」に参加してきました!

福井、石川、富山の北陸3県のことは、観光地としては大好きなものの、移住先として考えたことはなかったのですが、話を聞いたらめっちゃ興味が湧いてしまいました・・・!

約3時間の北陸3県UIターンフェアをギュギュっと詰め込んでお届けします。

3県のPRからスタート

今回のUIターンフェアの内容は、「トークセッション x 2」と「移住相談ブース」の大きく2つです。
まずは、3県の担当者から各県の魅力などを簡単に紹介。

▼恐竜博物館の写真で福井県さん

▼兼六園の庭園の写真で石川県さん

▼立山連峰の写真で富山県さん

やっぱり観光地としての北陸3県はとても魅力的。
大自然へのアクセスが容易ですし、その自然の恵みから生まれる食べ物がとても豊か。
とにかく私の頭の中は食べ物でいっぱいになっていたのですが、そんな参加者を予測していたのか、会場には各県の名産品(お菓子と飲み物)がたくさん用意してありました。

食の北陸だからこそ胃袋をつかもうという3県の作戦ですね。

▼石川県さんのお土産

▼富山県さんのお土産

▼福井県さんのお土産

私は迷わず「大福あんぱん」に手を伸ばしました。

先ほど、このUIターンフェアには大きく2つのコンテンツがあると言いましたが、このお菓子コーナーは3つ目のコンテンツとしてとても賑わっていました。
お菓子を囲んで参加者同士が交流していて、初めましてにもかかわらず、とても楽しそう。

UIターンフェアというと、各県の相談ブースで担当者と話をするのが一番の目的なので、他の参加者と交流することはほとんどないのではないでしょうか。

連絡先を交換している人もいて、UIターンフェアは移住仲間が見つかる場所でもあるのかぁと新しい発見がありました。

トークセッション1.北陸のしごとライフスタイル丸わかりセミナー

最初のトークセッションには、移住・就職の専門員が登壇。
3県で色分けされています。

▼富山グリーン

▼石川ブルー

▼福井ピンク・・・!?

福井県はまだ法被がないそうですが、ブースはピンク色で統一されています。

移住を考えるきっかけは人それぞれだと思いますが、新しい土地での暮らしや、特に仕事はみなさんが気になるポイントですよね。

私自身は、移住を考えるときは「どんな仕事をしたいか」ということよりも、「どんな暮らしをしたいか」を優先してしまい、ついつい仕事については後回しにしてしまいがちなのですが、このトークセッションでは「暮らし」だけでなく、「仕事」にもしっかりフォーカスしていました。

移住の不安や悩みに答えるべく、数々の移住相談を受け、実際に移住した人をサポートして来た専門員による各県の特徴を簡単にまとめます。

北陸3県の仕事編

●富山の仕事

職人のまちも。工場勤務が未経験でも手に職をつけられる。工芸の職人にもなれる。

共働きが多く(共働きしやすい環境)、貯蓄も多い。20代で家を購入する人もたくさんいる。

●石川の仕事

2次産業が盛んで、部品や製品などシェア日本一の企業がたくさんある。
大手企業はもちろん、大手を支える中小企業も元気。
ちなみに本物のカニのようなカニ風味かまぼこのシェアナンバー1は石川県の企業。

●福井の仕事

福井もものづくりが盛んな県で、社長輩出率が都道府県1位。
求人倍率は2倍なので仕事はたくさんある。
宇宙産業に力を入れていて、超小型の人工衛星を打ち上げるプロジェクトが県内の複数企業によって始動中。

私のイメージでは、北陸3県の産業は、富山はチューリップとお米、石川はのどぐろ(魚)とお米、福井は鯖とお米と、1次産業が強いということしか知らなかったので、こんなにも2次産業が活発だったとはと驚きました。

北陸で田舎ぐらしと聞くと農業を連想しがちですが、工場関連の仕事(生産・営業)もたくさんあるそうです。

北陸3県で工芸や工業といったものづくりが盛んになったのは、冬は豪雪のために畑仕事ができなくなってしまうので、屋内でできる手仕事が副業として発展したそうです。

メガネといえば福井県鯖江市が有名ですが、メガネづくりも農閑期の副業として始まったのだとか。

北陸3県の暮らし編

●富山の暮らし

「田舎暮らし」がしたいという移住者にぴったり。だいたいどこからでも立山連峰が見える。富山の人にとっては当たり前の景色だけど、その雄大な景色が移住の決め手になる人もいるほど。

●石川の暮らし

 

金沢市は大きい街だけど、少し離れれば里山で子供が遊ぶ光景が多く見られる。
お祭りなど地域行事に参加しやすく、地域に溶け込みやすい風土。

●福井の暮らし

進学や就職で県外に出ていく人のおよそ3割がUターンで戻ってくる。そのきっかけは子育てで、地域の人が子どもを見てくれるし、塾に通わずとも全国トップレベルの学力をほこる。

3県とも共通して「子育て」がしやすい環境だということがよくわかりました。
都会だと子育てに孤立してしまう母親が多いとは聞きますが、田舎ではご近所で子どもを見守る文化が今でも残っているそうです。
福井県のある地域では子育てではなく「孫育て」の講習会というのがあり、今と昔では子育ての違いがあるので、その違いをおばあちゃん世代に知ってもらおうという取り組みをしています。

また、塾に通うことがあまりないというのも共通していて、学校の1クラスあたりの学生数が少ない学校も比較的多いので、先生が一人ひとりの勉強をしっかりとサポートしてくれる教育体制が整っています。

私にはまだ子どもはいませんが、結婚をしてもうすぐ30歳になるので、少しずつですが「子育て」「教育」ということを意識するようになりました。
自分自身を振り返ってみても、育ててくれたのは親だけではなく、祖父母や近所のおじちゃんおばちゃんだったなぁと思い出すと、地域のつながりというか、顔の見える関係というのはとても心強いですね。

北陸3県のプレゼンを終えて、司会の藤本さん(株式会社ツナグム)からの一言は「まずは行ってみてください!」でした。

藤本さんも3県に何度か行ったことがあるそうですが、その土地の雰囲気や魅力を言葉だけでは十分に伝わらないので、肌で感じることが一番良いそうです。

各県の担当者さんも、暮らしも仕事も最後までサポートすると力強くおっしゃっていましたので、今回のイベントに参加されていない方でも、移住を検討されていて各県に足を運ぶ際には、気軽に連絡をしてもらえればとのことでした。

移住相談ブース

移住相談ブースでは、各県から2-3名の相談員が移住の相談にのっています。

▼福井県(ふくい移住ナビ

▼石川県(いしかわ暮らし情報ひろば

▼富山県(くらしたい国、富山

3県すべての相談ブースを訪問している参加者も多かったです。一人あたり15分から20分とじっくりと時間をかけて話ができていたように思います。

大型の移住フェアだと参加者が多すぎてじっくりと話が聞けないこともあるのですが、今回のような規模だと3つの県にまたがって、それぞれを深掘りできるので嬉しいですね。
そして初めて知って驚いたのですが、移住関連のチラシやフリーペーパーってすごくたくさんあるんです!
各県ともかなり力を入れて作っているので、これを読むだけでも移住後の暮らしや仕事がイメージできます。

▼富山県

▼石川県

▼福井県

Webにも様々な情報はあるけど、情報が増えすぎてどれをみたらいいかわからない、となってしまいがちなので、こういう紙媒体を手にとって読み比べられるのも移住フェアのいいところなのかもしれません。

先ほども紹介しましたが、移住相談ブースと同じぐらい盛り上がっていたのが、お菓子コーナーです。

各県の名産品をきっかけに話が始まったり、お互いの情報を交換していたりと、とても和やかで楽しい雰囲気でした。

余談ですが、飲食コーナーでおもしろかったのは、3県のお茶比べ。
その土地に馴染めるかどうかを「水が合う」なんて言うこともあるので、お茶との相性も大切かもしれません(笑)

トークセッション2.北陸暮らしとしごとのほんとのところ

トークセッションの第2部では、実際に北陸3県に移住した人のお話を伺います。
こちらのセッションも大変盛り上がったのですが、全部はお伝えできないので、一部分だけご紹介します。

・大松育男さん(石川県へ嫁ターン)

 

兵庫県姫路市出身で、将来の子育てを考えて移住を決意し、妻の地元である石川県にIターンをされました。

移住をする前に転職活動を始め、ILAC(アイラック;いしかわ就職・定住総合サポートセンター)に相談して石川県での仕事を見つけたそうです。

移住先でどんな仕事をするかは最初は特に決めていなかったそうです。ILACさんの紹介で見つけた企業では、分野は全くの畑違いでしたが、同じ営業という仕事をされているそうです。
移住してみて大きく変わったことは、家族の時間が増えたこと。

また、プレゼンではオススメの石川県スポットをご紹介してくださいました。

・川端里枝さん(富山県へIターン)

大阪で暮らしているときに、子育てを考えて移住先を探し、週末になると、様々な地域を訪れていたそうです。
東へ北へと遊びに行くうちに出会ったのが富山県。
立山連峰の景色が移住の決め手になり、家族で移住をしました。

子どものほうがすっと地域に溶け込んでいき、子どもをきっかけに知り合いが増えたそうです。
今は、地産地消加工施設で働きながら子育てをしています。

・石坪直美さん(福井県へUターン)

大阪に住んでいて、京都で働いていた石坪さんのUターンのきっかけは、旦那さんの”東京転勤”。
旦那さんが東京転勤になり、出張も多く家にいることが少ないので、知り合いも少ない東京に住むよりは地元で暮らしたほうがいいのではと家族で話し合って、石坪さんは地元の福井県にUターンを決めました。

今は福井県越前市で小さな長屋商店街「市之助一丁目」の運営をされています。

仲間と作る「市之助一丁目」

「市之助一丁目」は、レンタルスペースと日替わりカフェのある築50年の長屋です。都会から地方に移住した人がカフェをするといったキラキラストーリーをメディアで目にすることも多く、私からするとすごい人のように見えるのですが、石坪さんは「一人ではできなかった」と振り返ります。

移住して落ち着いたころ、何かしたいけど特に決まっていなかった石坪さんは女性の起業セミナーに参加し、今の仲間に出会います。

セミナーに集まった人の中にはやりたいことはあるけど、場所がないという悩みを持った人がいたので、それなら場所を作ろうと長屋の改修を始めます。
仲間を増やすために、SNSを使って壁塗りを一緒にしてくれる人を募ってみんなで作っていったそうです。

SNSを使って仲間を集める、というのは都会的なイメージでしたが、地方でも効果があるんですね。
また、地方だからこそ、旗を立てると目立ちやすく、共感してくれる仲間が集まりやすいのかもしれません。

田舎は忙しい

富山県へ移住した川端さんの印象的な一言、「田舎はいそがしい」

田舎暮らしというと、都会の喧騒から離れてのんびりとした生活を想像するし、むしろそれを期待している人のほうが多いと思うので、ここでこんなことを書くのは憚られるべきことかもしれませんが、その理由を聞くとそれをおもしろがってくれる人もたくさんいるはずです。

田舎がいそがしいのは、「ゼロから始めること」が多いから。
例えば、こんにゃくは買わずに自分たちで作ることもあるそう。

都会での暮らしが便利になればなるほど、暮らしの一部を自分たちで作りたいという人も増えているように思います。DIYや週末農業ブームもその一つではないでしょうか。

田舎のいそがしさには、暮らしの知恵や生きる力を学べる機会がたくさんありそうだと、私は感じました。

ちなみに、福井県にはイオンモールがないそうで、なければ楽しい場所を自分たちで作ってしまおうという裏話が「市之助一丁目」にあるそうです。

関西と北陸の違い

関西と北陸の違いで大変だったことはありますか?という藤本さんの質問に、石川県に移住した大松さんの回答がこちらです。

「ボケてもツッコんでくれない」

関西のノリでボケてもなかなか突っ込んではもらえないそうで、石坪さんも川端さんも深く頷いていました(笑)

キュウリの単位が変わったという川端さんのお話もおもしろかったです。
大阪ではキュウリを1本、2本という単位で買っていたけど、田舎では1キロ単位で農家さんからもらうことがあり、キロ単位でもらった野菜をどう使おうかと、保存食の方法を学ぶようになったそう。

簡単にですが移住者のエピソードをご紹介しました。
移住といっても三者三様で、当たり前かもしれませんが、それぞれの家族の暮らし方や働き方があるんだと実感しました。

一人ひとり、家族ごとにハードルも違うので、ケースバイケースで対応してくれる相談員の皆さんの支援は心強いですし、このような場で移住を考えている仲間を増やすことも、移住に向けた一歩なのかもしれません。

トークセッション後も、各ブースでは移住の相談を受け、またゲストの方に直接お話を伺うなど、最後まで熱気が溢れていました。

最後に、イベントの開始10分で思っていたのですが、「北陸3県」というくくり方はずるいですよねぇ。
ただでさえ、それぞれの県には豊かな自然があって、海でも山でも平地でも美味しい食べ物が手に入るのに、その3県が合わさって「北陸3県」だなんて。

ーお知らせー

北陸3県への移住フェアなのに、京都で活動している株式会社ツナグムが司会してるってどういうこと?とモヤモヤしている人も少なからずいるかもしれません。

ツナグムさんは、京都への移住だけでなく、一人ひとりが暮らしたい場所で暮らすことを応援しています。

京都は地方からの学生さんや移住者が多いこともあり、京都と地方のコミュニティを作る事業(ミツカル-MEETS LOCAL-)もしていて、今回のイベントのように県庁などの自治体とタッグを組んだイベントを企画しています。

12月15日(金)には、石川県を知れる「石川ナイト@京都」が開催されます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲストには、石川にUIターンして、おもしろい取組やプロジェクトをしている20-30代の方がいらっしゃるそうです。

▼日時
12月15日(金)19:00~22:00 (18:30受付開始)
※途中参加、途中退場も可能です。その場合は事前にご連絡ください。

▼会場
京都リサーチパーク町家スタジオ(京都府京都市上京区福大明神町128)
※市バス堀川中立売徒歩3分 ※地下鉄今出川駅徒歩15分
http://www.krp.co.jp/machiya/access.html

▼参加対象
・地域での仕事やコミュニティづくりに興味がある方
・地方インターンに興味のある方
・ゲストに興味がある方
・石川出身やゆかりがある方や、興味のある方
・そのような参加者とつながりたい方
※石川にゆかりがなくても参加いただけます。学生やわかもの大歓迎

▼定員:25名程度

▼当日の内容
【01】 石川県について、いしかわワーホリについて
石川県ってどんなとこ?人や暮らし・産業や働き方などは?石川を知らない人でも出身の方でも発見のある石川県のあれこれや、いしかわふるさとワーキングホリデーの活用などのお話をします。
◉石川暮らし情報ひろば
https://iju.ishikawa.jp
◉石川県ふるさとワーキングホリデー
https://ishikawa-wh.com

【02】ゲストトーク
石川に住みながら、地域の仕事をなりわいにするゲストから、石川での人や活動をモデルに、様々な働くや暮らすについてお話します。
《ゲストスピーカー》
◉飯貝 誠 氏(東京→加賀市 Uターン)
東京の大手IT企業にSEとして従事後、結婚を期に退職し夫婦で575日間の世界旅行に出かけた後、加賀市にUターンし”大人になることがワクワクする塾”タビト學舎を設立。高校生に勉強を教え、社会人とつなげ社会を届ける傍ら、元診療所をリノベーションした塾舎を利用し、哲学カフェや、オトナの学び合い講座、まちづくり学校、地域に特化した財団の運営なども行っている。

◉福岡 大平 氏(愛知→羽咋市 Iターン)
愛知県の大学を卒業後、石川県の大学院に進学し、石川県に魅了され羽咋市の地域おこし協力隊として移住。有害鳥獣対策の一環として力を入れているイノシシ肉の特産化事業に取り組んでいる。また打ち上げ花火師として打ち上げ作業、地域コミュニティの活性化のためにコワーキングスペースの運営、地元高校の魅力化事業、地域協議会のアドバイザーなど精力的な活動を行っている。

【03】 石川にまつわるトークセッション・グループトーク
石川をテーマに、ゲストや参加者みんなで楽しく話したり・考えたりしながら、石川の新たな働き方や関わり方について発見したり、石川をおもしろがりながら参加者同士で楽しくお話します。

【04】 交流
ゲストや参加者の方とみんなで楽しく話し、つながります

▼参加費(石川産のお土産つき!!)
学生:500円
社会人:1000円

▼申込は下記フォームよりお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/11xkJqzThVkWKrJx2Dg9XcKa311MNf41pgq5SIRU7HAA/viewform?edit_requested=true

 

ローカルナイト:http://tunagum.com/localnight/
Facebookページ:https://www.facebook.com/local7110/

【9/13(水)】島根ナイト@京都開催しました!

“若者たちが地元で働くこと、生きることを、もっと身近に。”

地域で活躍するゲストを他府県から京都にお呼びし、これからの「仕事」や「暮らし」を参加者みんなで考えるローカルナイト。

みなさんは今、自分の地元のことをどのくらい知っていますか? 観光で訪れるならどこがオススメで、就職先にはどんな企業があって、その地域にはどんな人たちが暮らしていて・・

170913 shimane night

ここ最近、これまで「地方」と言われてきた全国各地に若い世代が移住し、新たな取り組みや仕事づくりを始めることも珍しくはありません。そんな人たちが自分の地元にいることを、就職や進学で転居した若者たちはどのくらい知っているのでしょうか。

現在日本では、5割を超える学生が地元就職を希望しているそう。(※1) その一方で、距離や金銭面で就職活動がしづらいことや、地元企業との出会いや地元とのつながりが少ないこと、地域の最近の動きを知らないことなどが課題となり、なかなか地元就職につながりにくいという現状もあります。

(※1)マイナビが2017年5月に発表した「2018年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」によると、地元就職希望率は51.8%。

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ローカルナイトは、そんな学生や若者たちが新たな選択肢へ踏み出せるきっかけを、学生の街・京都でつくっていけないかという取り組み。同郷の人たちが気軽に集える若手県人会のようなコミュニティにもなっています。(※ローカルナイトはMeets local(ミツカル)の取り組みのひとつです。)

参加者には、「自分ごと」としてこの場に参加してみる、楽しんでみる、何か持ち帰ってみるというスタンスを大切にしてほしいと思っています。

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本日は、9月13日に京都リサーチパーク町家スタジオで開催したローカルナイト「島根県」編の様子をお届けしていきたいと思います。(イベントページはコチラ ※Facebookページに移動します。)

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▲渡邉さんのプレゼン資料より

現在、島根県の人口は約685,000人。東西に約230km 離れている県内は、おおきく出雲地方(東部)・石見地方(西部)・隠岐地方の3つのパートに分かれており、19の市町村があります。

出雲地方では縁結びのご利益でも有名な「出雲大社」、石見地方には戦国時代から江戸時代にかけて栄えた国内最大の銀山である「石見銀山」、隠岐地方には大小あわせて180あまりの自然豊かな島々があります。

歴史的な建物や神社仏閣、豊かな食文化があふれている島根県について、まずは島根県庁渡邉三冬(わたなべ みふゆ)さんからお話をいただきました。

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出雲市出身の渡邉さん。18歳までを地元で過ごし東京の大学へ進学。一般企業で働いたのち、“家族の近くでゆったりした暮らしがしたい” という思いからUターンを決心。現在は、島根県庁地域振興部 しまね暮らし推進課で島根県の魅力を県内外に発信するお仕事をされています。

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▲クイズ形式で京都と比較しながら島根を紹介。お茶文化が栄えていたため和菓子店が多いそう。

人口は日本で2番目に少なく、高齢化率は31.8%と3番目に高い島根県。県の8割以上が中山間地域のため “何もない” イメージが先行しやすい一方で、課題が多いということは取り組み次第で “先進県になれる可能性がある” と渡邉さん。

また、地域のつながりや人のつながりが強い場所であり、これまで “何もない” と言われてきた地域だからこそ、新たなビジネスチャンスもあるとお話は続きます。

そんな島根県に関われるプログラムとして、2012年に開講した「しまコトアカデミー」。

“地域や島根に貢献したいけれどすぐに移住はできないし、どう関わればいいのかわからない” という方にぴったりプログラムです。

shimakoto academy

 

▼しまコトアカデミーとは?

先進的な地域づくりで知られる島根をフィールドに、地域を学び、実際に出掛けて、自分のかかわり方=コトの起こし方を見つける連続講座。
島根県が人気雑誌「ソトコト」とコラボレーションして2012年に東京、15年には大阪でも開講し、注目されています。
毎年15人程度の少数制。これまでの卒業生たちが次々と各地でコトを起こし始めています。

(しまコトアカデミー WEBページより引用)

 

しまコトアカデミーには、①座学 ②インターンシップ ③プランの発表という3つのプロセスがあり、住んでいる場所は離れていても地域と関わり、応援し、盛り上げてくれる人 =「関係人口」を増やしていくことを目的としています。現在、2017年のプログラムが進行中。どんな「しまコトプラン」が誕生するのかとても楽しみですね。

※10月24日に「しまことアカデミー」についての本が出版されました! ご興味のある方はぜひ一度、読んでみてくださいね。関係人口をつくるー定住でも交流でもないローカルイノベーション」(田中輝美・シーズ総合政策研究所著、木楽舎)

 

続いてのスピーカーは、東京から島根にIターンした戸田耕一郎(とだ こういちろう)さん。現在は、江津(ごうつ)市で暮らしながら、「Vege&Fork Market」の開催や映像制作、写真撮影、WEBサイト制作、カフェの運営などをされています。(お仕事内容について詳しく知りたい方はこちらのHPへ。)

“将来、自分の子どもに胸を張れる自分でありたい” と転職・移住を決心。4年経った今も新鮮な気持ちで暮らしています。

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東京都八王子市出身の戸田さんは現在42歳。移住を考えはじめたのは30代前半の頃でした。

自分や家族の将来を考えていくうちに “このままでいいのか” と思うようになったことがきっかけだったそう。「東京であのまま暮らしていたら、将来生まれてくる自分の子どもに『お父さんは何をやってるの?』と聞かれても胸を張って答えられる自信がなかった。」と当時を振り返られます。

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▲戸田さん仕事のひとつである、WEBサイト制作。

まずは自分達でやってみようと、2010年の秋、戸田さんご夫妻は神奈川県でオーガニックフードフェス「Vege&Fork Market」をスタート。毎年春と秋に開催しており、120店舗以上が軒を並べるイベントとあって、この日はご覧の通りたくさんの人が集まります。

vege&fork market

“今日はいつもと少しだけ、ちがうものを。” というコンセプトのもと、自分の健康について考えるきっかけになればと、ベジタブル、マクロビオティック、オーガニックを大事にした食生活を、イベントを通してささやかに伝えられています。

※15回目となる次回は11月4,5日に開催されるので、関東方面へいかれる際はぜひ足を運んでみてくださいね。

人通りが決して多くはなく、最寄り駅からも少し距離がある。そういった場所で取り組んでいるこちらのフェスを通して、自分達の暮らしの真ん中で大切にしたい根っこの部分が膨らんでいきます。

島根には東京のように働く場所がたくさんあるわけではないと考え、これからは “自分で仕事をしていこう” と決心。そして、2014年の夏に家族で江津市に移住されました。

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翌年7月にカフェ&ベーカリー「蔵庭」を夫婦でオープン。「食・地域・心身」をコンセプトにした野菜中心のメニューが並びます。(ソトコト2017年1月号の表紙・紙面にも掲載されていますので、気になる方はぜひ、バックナンバーをご覧ください。)

また、蔵庭の隣にある蔵をオフィスにしたい! と改修をし、この島根ナイトの前日に完成。蔵にあった200年くらい前の梁でDJテーブルまでつくってしまったのだとか。「東京にいた頃の暮らしを考えると180度違っていて、島根に移住してから4年経った今でも毎日フレッシュな気持ちなんです。」と言いきれる江津市での暮らし。

最後に「30代でたくさん悩んできたからこそ、今は振り子のような反動でぐんぐん進んでいけるんです」と締めくくられました。

 

続いてのスピーカーは、「NPO法人カタリバ」で働く森山裕介(もりやま ゆうすけ)さん。出雲市出身の27歳。東京の大学に進学し、卒業後は東京の人事コンサルティング会社に就職。2016年にUターンし、教育分野のコミュニティづくりに取り組んでいます。

僕が島根で過ごした18年間では出会えなかったおもしろい大人達に、中高生のうちから出会える仕組みをつくりたい。

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森山さんが「いつか島根で生きていきたい!」と地元に目を向けたのは成人式。かつて東京に憧れ、早く地元を出たいと思っていた自分はいつのまにかいなくなり、東京にいながら島根のためにできることはないかと考えはじめます。

「島根を盛り上げたいんです!」と人に会うたびに伝えていくと、東京で島根産の野菜を売ってみないか? とオファーがあったそう。

「売ります!」と即答し、さっそく島根県東京事務所に「野菜を売りたいんですけど・・」と相談へ。mixiを利用して仲間を募集し販売していると、東京で暮らす島根出身者がたくさん買いにきてくれたのだとか。

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はじめて自分から「島根」に関わったことで、もっと島根に所縁のある人の思いをすくい上げることはできないかと考えるように。また、この取り組みを通して、18年間の島根生活では出会えなかったおもしろい大人達や多様な仕事に出会うことができました。

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森山さんはその後、雲南市で中高生のキャリア形成に関する企画をしたり、東京の友人達を連れて島根ツアーを開催したりと島根県民が地元に対して何かを考える・取り組む「きっかけ」をつくるためのヒントを集めていきます。

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「ここにある地域の魅力を知らずに生きていくのはもったいない。どうすれば中高生にも実感してもらえるのだろうか。その後どんな進路を生きていくのかは自由だけれど、実感してからまちを出るかどうかで『地元』の捉え方が変わってくると思うんです。」と森山さん。

現在はカタリバを通して、自分のテーマをもって高校を卒業するためのプログラムづくりをしています。

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そのほかにも、“県外に住んでいるので、島根とどう関わっていいのかわからない” と思っている学生や若者が集まれる「ルーツしまね」というコミュニティづくりにも取り組んでいます。いろんな立場から「島根」と関われる人が増えるといいなと考えておられるそう。

「島根に戻って1年と2ヶ月。地域のプレイヤーが少ない分、時には自分の力量以上のことが求められることもあります。そんな環境だからこそ自分の幅を広げられるし、存在意義を感じながら日々暮らしています。」と締めくくられました。

県外で暮らしながら「島根」に対して何かやってみたい! という方がおられましたら、ぜひ森山さんにご相談してみてはいかがでしょうか。

 

最後のスピーカーは、2011年にUターンした(株)シマネプロモーション 代表取締役の三浦大紀(みうら ひろき)さん。浜田市生まれの37歳。江津市主催のビジネスプランコンテストで「島根に広告代理店をつくる!」と提案し、賞を獲ったことがきっかけで島根へ戻ることに。(お仕事内容について詳しく知りたい方はこちらのHPへ。)

“こんな島根になったらいいな” という視点から、これまでの島根にはなかった仕事をつくっています。

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東京の大学で国際関係学を学んでいた三浦さん。当時は、外交官や国連の職員になると思っていたそう。ある時、政治家でも国際協力はできることに気づき、大学卒業後は国会議員の秘書や国際NGO職員として働かれます。

32歳の頃に「自分はどんな人間なのか」と、ひとつずつ好きなことを紐解いてみると、だんだん地元・島根に関心をもつように。

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▲さば寿司、雪山、ビーチ、組子の職人、縫製工場・・島根暮らしの豊かさが垣間見えます。

島根県でも自分がやれることはたくさんあるはずで、やり方もきっとたくさんある。

当時の島根県には「アイデア」が必要で、それを実現させるためのプロデューサーがいないことに気づいた三浦さん。江津市主催のビジネスプランコンテストでその思いを伝え、見事大賞を獲得。これを機にUターンを決心します。

移住後は「NPO法人てごねっと石見」で働いたのち、起業。

今でも「三浦君は何をやっているの?」と聞かれることはあるそうですが、“こんな島根になったらいいな” と思いながらコワーキングスペースやシェアハウスの運営、プロモーション企画、まちづくりコンサルティングなどを展開しておられます。

YUTTE

例えば、こちらの「YUTTE」というセミオーダー式のギフトセットの販売。メイドイン島根でセレクトされた商品を取り扱っており、松江市には実際に商品を手に取れるショールームもあります。

冒頭の渡邉さんのお話にもあったように、お茶文化が盛んで和菓子店が多い島根県。茶菓子の箱を作る「貼り箱」の作り手も多いそうで、ギフトセットの箱にはこうした地域の技術が活かされています。

HARIYAMA productions

他にも、三浦さんの弟さんが立ち上げたアウトドアブランド「ハリヤマプロダクションズ」では、スタイリッシュな商品を展開しつつも、地域のお母さん達が家庭用ミシンを使ってお小遣い稼ぎができる仕組みをつくられています。そういったサービスや仕組みをつくっていくのも三浦さんのお仕事。

「このように、 “こんな島根になったらいいな” と思うことを県や県内の企業に提案しながら、一緒にできることを探しています。そんな風にして、島根県との関わりしろを見つけながら暮らしています。それから・・もう『島根県には仕事がない』なんて言わせないよ!」とはにかむ三浦さん。

kurashianetto

こちらの「くらしまねっと」にはなんと、5500件あまりの求人が掲載されています。地元に帰りたい、島根に移住してみたい、そんなみなさんはぜひ一度目を通してみてください。

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お話のあとはゲストを交えての交流会! 島根県のおいしい食べ物やお酒が並びます。実は、左から2番目の「赤てん」は島根県民の大好物。「赤てんだ〜!」という声があちらこちらから聞こえてきました。唐辛子のピリっとした辛さがアクセントのすり身は日本酒とよく合うんです。

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最後に円になって、参加者のみなさんからひと言ずつ感想をいただきました。

 

・京都で島根のことを思ってくれる人がこんなにいるとは思っていなかった。

・進学と同時に島根から出て4ヶ月。こんな人たちがいて、こんな取り組みがあるのは知らなかったし、嬉しくなりました。

・松江市出身で先月も帰っていました。近い将来に地元へ戻りたいと考えています。

・しまコトアカデミーの1期生です。また島根に行きたくなりました。

・来年の春から就職で島根に戻るので、みなさんよろしくお願いします!

 

など、それぞれにとって密度の濃い時間になったようです。なかには、「今日できたコミュニティが続いていくようにツアーをしたいですね!」という声もあり、そういった企画が今後生まれていくかもしれません。

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▲最後に「島根ポーズ」で記念撮影をして、本日の島根ナイトは終了しました。

 

「島根移住に興味がある!」みなさんへ。

先日、島根県が開催した移住フェアには480名ほどが来場されたのだそう。なかでも、ベビーカーを押しながら訪れる 比較的若いIターン希望のご家族が多かったのだとか。移住フェアには地元企業にも出向いてもらうことで、「仕事」ありきで島根県を発信しておられます。

「まずは一度現地へ行ってみて、地域の良さやアクセスの不便さなど、現実を知った上で移住を判断してほしい。」と語る、担当の石黒さん。

関西でも島根県のコミュニティを広げていきたいそうなので、島根県の出身者や島根暮らしに興味があるみなさんはぜひ、気軽に大阪事務所を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

これまでとは異なった視点から地域を捉え、動き、新たな仕組みをつくっていく本日のゲストのような方々。まずは、こういった “おもしろい大人達が地域にいる” ということを知るだけで、若者が思い描く将来の選択肢はグッと広がるのかもしれません。

Photo by もろこし

 

--「学生のまち、京都」だからこそ。

学生や若者が、ゲストのみなさんのような「人」や、新たな角度から見た「地域」と出会えるきっかけを、私達は「Meets Local(ミツカル)」を通してつくっていきたいと思っています。

京都で地方をもりあげていきたい学生の方・若者のコミュニティづくりや京都での企画に興味のある自治体の方など、ミツカルについて興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

担当:株式会社ツナグム ミツカル担当 藤本 MAIL:info@tunagum.com

【7/7(金)】石川ナイト@京都開催しました!

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“若者たちが地元で働くこと、生きることを、もっと身近に。

地域で活躍するゲストを他府県から京都にお呼びし、これからの「仕事」や「暮らし」を参加者みんなで考えるローカルナイト。

みなさんは今、自分の地元のことをどのくらい知っていますか? 観光で訪れるならどこがオススメで、就職先にはどんな企業があって、その地域にはどんな人たちが暮らしていて・・

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ここ最近、これまで「地方」と言われてきた全国各地に若い世代が移住し、新たな取り組みや仕事づくりを始めることも珍しくはありません。そんな人たちが自分の地元にいることを、就職や進学で転居した若者たちはどのくらい知っているのでしょうか。

現在日本では、5割を超える学生が地元就職を希望しているそう。(※1) その一方で、距離や金銭面で就職活動がしづらいことや、地元企業との出会いや地元とのつながりが少ないこと、地域の最近の動きを知らないことなどが課題となり、なかなか地元就職につながりにくいという現状もあります。

(※1)マイナビが2017年5月に発表した「2018年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」によると、地元就職希望率は51.8%。

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ローカルナイトは、そんな学生や若者たちが新たな選択肢へ踏み出せるきっかけを、学生の街・京都でつくっていけないかという取り組み。同郷の人たちが気軽に集える若手県人会のようなコミュニティにもなっています。(※ローカルナイトはMeets local(ミツカル)の取り組みのひとつです。)

参加者には、「自分ごと」としてこの場に参加してみる、楽しんでみる、何か持ち帰ってみるというスタンスを大切にしてほしいと思っています。

本日は、7月7日に京都リサーチパーク町家スタジオで開催したローカルナイト「石川県」編の様子をお届けしていきたいと思います。(イベントページはコチラ ※Facebookページに移動します。)

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本日のゲストと主催の石川県庁職員の皆さま。

当日の会場には、「石川の観光や働き方を知りたい!」という石川出身の若者や、「石川に行ったことがないのでイベントに来てみた」という大学生、「これから地域活性化に関するビジネスを立ち上げるにあたってヒントを得たい」という方など、20~40代の方々が30人以上集まり、熱気にあふれていました。

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現在、石川県の総人口は約115万人ほど。地形は南北にかけて細長く、大きく3つのパートに分かれています。

北側の能登半島は日本海に面しており、輪島市にはNHKの朝ドラ「まれ」で有名な塩田や美しい棚田の景色が広がっています。

中心部に位置する金沢市は「兼六園」や「21世紀美術館」などの有名な観光スポットがある県庁所在地。金箔や加賀友禅が栄えてきた城下町エリアです。

南側の加賀半島は温泉街として知られています。また、富士山、立山と並ぶ日本三名山のひとつ「白山(はくさん)」があり、毎年たくさんの登山客が訪れます。

そんな石川県の魅力についてまずは、(株)ぶなの森でプランナー兼デザイナーをされている太田殖之(おおた のぶゆき)さんにお話していただきました。

田舎を元気にしたい!という思いで決めた、七尾市への移住

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太田さんは北海道生まれ東京育ち。

これまで、デザイナー、ITベンチャーでのマーケティング、まちづくり、ソーシャルビジネス・NPO等の創業支援、そして地元の町会長までされていたという経歴の持ち主です。

前職である、ITベンチャーのオフィスがあったシェアオフィス内に「まちづくり」に関わる企業があり、地方における商店街や里山の活性化などの取り組みや政策があることを知った太田さん。その後、高校魅力化プロジェクトでも知られている島根県の海士町を訪れ、地方の現状を目の当たりにします。

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太田さんの家にはブランコやハンモック。

地域の魅力や課題を知れば知るほど “地域をもっと元気にするために自分にできることがあるのでは?” と感じるようになり、2013年、お子さんが小学生になるタイミングで奥さんのご実家がある七尾市に移住されました。

現在は、目の前に田んぼや海が見える古民家で家族4人暮らし。実際に暮らしてみると、季節の感じ方が東京にいた頃と異なることに気づきます。

例えば、春の訪れはこれまで「桜」が基準だったけれど、今は春野菜の「芽」が出ることや、筍を掘ること、食べられる野草に出会うことで春を感じるように。そんな四季の移ろいに触れるたびに「生きててよかったな〜」と感じるのだとか。

そんな田舎暮らしを満喫している太田さんは現在、ブナの原生林でのツアー企画や、能登移住のお手伝いをお仕事にされています。

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採れすぎたじゃがいもとお子さん。
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地域交流の様子。

また、県内大学のゼミ生の受け入れを通して、若い人たちが農村地域へ来ることに可能性を感じ、地元企業の社長さんたちと一緒に若者の仕事づくりにも取り組んでおられます。

さらに、移住者と「おやゆびカンパニー」という会社をつくり、ゲストハウスとカフェを開業したり、「御祓川大学(みそぎがわだいがく)」というまちづくり大学を開学したり、移住者が集まる「移住トーク」というイベントを開催されています。

こうした様々な取り組みを重ねてきたことで、現在は200人ほどの移住者コミュニティができており、中には結婚したカップルも。太田さんは先輩移住者として、移住した人たちが新たなものをつくっていける環境の整備や、移住者の不安を取り除くコミュニティ形成に一役買ってこられました。

こういった企画は運営側も移住者なので、まずはみんなで誘い合って集まれる場づくりを心がけているそう。そこでお互いの話や想いを聞き、移住してきた目的や今後やってみたい取り組みを共有することで、みんなにとって心地よい「暮らし」の環境が整えられていくのだと、最後にそう締めくくられました。

大好きなひとり旅で感じた直感を元に、金沢へ移住!

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続いてのスピーカーは現在22歳の若手移住者、阪邊千奈美(さかべ ちなみ)さん。一人旅が好きで、日本全国を巡り、その達成率は70%にぼるのだそう。

以前はメンズのセレクトショップ店員として大阪で働かれていたのですが、“程よい都会と程よい田舎、どちらにも近い場所で住みたい!” と思い、一人旅で訪れた石川県の美味しいごはんや優しい人々に魅了され、移住を決心。

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大阪出身の阪邊さんは建築の専門学校に通うほど「建物」好き。

金沢の特徴としてまず挙げられるのは「建物が美しい」こと。建物好きの阪邊さんにはぴったりの場所です。

また、歩いて3分のコンビニへ行くのに車を使ってしまうほど「車社会」であることや、スーパーの鮮魚コーナーに質の良い魚が充実していること、のどぐろのお寿司がとにかく美味しいことなど、金沢の “日常” についてご紹介いただきました。

そんな阪邊さんは現在、「カラフルカンパニー」という、石川・富山・福井・新潟の情報誌やWEBメディアをつくる会社で働いており、もうすぐ1年が経つのだそう。地域密着型の会社で、お客さんとの距離も近く、一緒にバーベキューなんかをすることも。

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阪邊さんは「家づくりナビ」を担当。石川県では「家を建てたら一人前」という文化があるのだとか。

金沢に移住して感じるのは、“人のつながりを大切にしている” ことや、石川県の会社には “石川をより良くするためにこういうことがしたい!” という人が多いことだと阪邊さん。

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移住して本当においしいものばかりで・・と写真を見ながら阪邊さん。

「石川県に友達がいないから、という理由で来ないのはすごくもったいないです! わたしは今後もしばらく石川にいる予定ですし、とてもいい場所なのでよかったら来てくださいね!」と笑顔で締めくくられました。

ゲストトーク後は、質疑応答へとうつります。

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-移住してからはどのように地元の方とコミュニケーションをとられましたか?

太田さん:お酒を飲みに出歩くことですかね。飲めなくてもお酒がある場にいることが大事です。例えば、スナックのママは情報通なので地域のことをいろいろ教えてくれるんですよ。

あとは、草刈りなど地域のイベントに顔を出すことですかね。わたしは盆踊りの際に紹介してもらえたことで、どんどん地元の方々に認識されていきました。

阪邊さん:もともと、一人旅をしていて困った時は「携帯に頼らないルール」をつくっていました。その頃から得たい情報はなるべく地域の方に聞くことにしています。なので移住してからもそんな風にコミュニケーションをとっています。

また、転職してからは職場にUターンの方がたくさんおられるので、いろんなことを教えてもらっています。

そして最後は、石川県庁の北本聡(きたもと さとし)さんから「石川県ふるさとワーキングホリデー」についてご紹介いただきました。

石川県で暮らす体験ができる「ふるさとワーキングホリデー」とは?

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石川色の爽やかなシャツを着ている北本さんは石川県出身。北海道の大学に進学後、地元に戻ろうとUターン。

ふるさとワーキングホリデー(通称:ふるさとワーホリ)は、

都市に暮らす若い人たちが、一定の期間地域に滞在し、働きながら地域の人たちとの交流の場や学びの場などを通して、通常の旅行では味わえない、地方をまるごと体感してもらい、地方とのかかわりを深めてもらおうというものです。(「ふるさとワーキングホリデー ポータルサイトより)

石川県の「ふるさとワーホリ」期間の滞在場所は、基本的に無料で滞在できる受入先の寮や社宅での住み込み、市町の移住体験施設、または上限3,000円まで補助がある受入先近くの民宿やゲストハウスなど。その他にも、県内を移動する際の交通費の助成レンタカーの貸与などのサポートがあります。

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石川県では現在、観光業や農業を中心に45の事業者が受け入れを行なっており、実際にポータルサイトを見ると55件のお仕事が掲載されていました。

現在、8~9月に体験できるプログラムの募集をされているので、ご興味のある方はぜひサイトをチェックしてみてください。

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また、石川県では「 #フォトジェニックイシカワ 」というInstagramの投稿を通して石川県の魅力も発信しており、検索してみると美しい石川の風景に出会うことができました! こちらもぜひご覧ください。

その後、休憩を挟んで後半のワークショップへ。

今回のワークショップのテーマは「石川めっちゃおもろいやん!! ワクワク石川ローカルツアーを考える」というもの。ゲストや職員さんを交え、会場が6つのチームに分かれてアイデアを考えました。

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①いきなり移住するのはハードルがあるので、少しずつ家を作りながら地域の人との関係性をつくっていく「家をつくろうツアー」

②謎解きゲームのように手がかりを元に写真スポットを探し、能登を旅しながら写真を撮ってインスタグラムにアップしてもらう「なんちゃってインスタグラファーの旅 in 能登」

③行く先を知らされないまま目的地に連れて行かれるツアーだけれど、インターネットは一切使わない!「石川のミステリー出会いツアー」

④石川は祭りが多いので、祭りをきっかけに地元の人ともっと知り合える「神輿を一緒に担ごうツアー」(すかさず「明日からできるよ!」と太田さん。笑)

⑤参加メンバーがそれぞれの地域で「食」に関する仕事を手伝い、仕事分の対価として食材をいただく「0円ツアー!」調味料はないので近所で借りたり、地域の方から郷土料理を教えてもらうこともできるというもの。

⑥ノーマネー、ノーインターネットでワゴンバスに乗りながらすべての市町村を巡り、お手伝いをする代わりに気持ちとしてモノをもらって生き延びる「やさしさサバイバル」

発表を聞いていると、実はみんな3時間前から集まって考えていたのでは?! と運営側が驚くような濃い内容のツアーばかり。

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どれもおもしろく、どれもやってみたい・・。そんななか、見事優勝に輝いたのは「0円ツアー」を考案したこちらのグループ。おめでとうございます!

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ワークショップ終了後は、石川の産品をつまみながら参加者やゲストみんなでプチ交流会。終始話題が途絶えず、大盛況のうちに幕を閉じました。

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感想共有では、

・出身地なのに知らないことが多かった

・本当は地元が嫌で石川を出たけれど、いいところだなって思えた

という出身者の声や、

・石川に縁もゆかりもなかったけれど、来てよかった! 次回も来ます!

・石川に行ってみたくなりました

という声。

そして「明日七尾市のお祭りにお神輿担ぎに行きます!」という方までも。次の日には「来てくれましたよ!」と太田さんから嬉しいメッセージが届きました。

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最後は「石川ポーズ」で記念撮影をして、本日の石川ナイトは終了。

“地元ってなんかいいかも” “自分の地元ではどうなっているんだろう”

地域に魅力を感じて移住した人たちのお話を聞くと、これまで思い描いていた「地元」の捉え方が変わったり、自分の地元が少し気になったりしませんか。

そんな時は、今回の石川ナイトをきっかけにお神輿を担ぎに行った彼のように、思い切って興味のある地域やゲストの元を訪れることからはじめてみるのもいいかもしれません。地域にもこれまで知らなかったような、多様な「仕事」や「暮らし」があるんです。

訪れた先で感じたことを大事にしながら、改めて地域のことや自分のキャリアを考え、描いてみる。私たちは「Meets Local(ミツカル)」の取り組みを通して、そんな「きっかけ」を京都でつくっていきたいです。

京都で地方を盛り上げていきたい学生の方・若者のコミュニティづくりや京都での企画に興味のある自治体の方など、ミツカルについて興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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担当:株式会社ツナグム

ミツカル担当 藤本

MAIL:info@tunagum.com

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自治体・民間企業・地域住民で力を合わせてかたちづくる、これからの地方創生。ツナグムが新たに取り組む「ローカルセッション」とは。

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若者たちが “地域に出会う” きっかけをつくっていけないかと、ツナグムが「Meets Local(ミツカル)」を実験的に始めたのは2015年のこと。これまで10の都道府県をテーマに14回開催してきました。現在は、全国各地の自治体と連携した取り組みとして開催しています。

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例えば、地域で活躍するゲストを京都にお呼びし、学生や若者が地元や地方での仕事や暮らし、これまで知らなかった地域の魅力、そして同郷の若者に出会う 「ローカルナイト」や、地元や興味のある地域について語り合い、情報交換を行う「ローカルDAY」など、さまざまな企画を実施しています。

本日はそんな「ミツカル」の取り組みのひとつ、「ローカルセッション」についてご紹介していこうと思います。

自治体・民間企業・地域住民の連携を生み出す「ローカルセッション」

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▲関西圏だけではなく、宮城、石川、愛知、鳥取、島根、香川など全国各地から足を運んでくださった参加者のみなさん

1. ローカルセッションとは?

「ローカルセッション」は弊社が企画・運営している、これからの「地方創生」のあり方について考えるイベント。移住や地域活性化、コミュニティづくりなどに取り組んでいる全国の自治体・団体職員や民間企業、大学生などが京都に集まり、つながり、地域連携や官民協働について学び合うことを目的としています。

この場に集まる参加者の興味関心は、住みたいまちとは一体どんなまちなのか? 地域の巻き込み方・巻き込まれ方にはどんな方法があるのか? また、移住に対して受け入れ地域側との連携ができていない、ついつい地域に無いものばかりに目がいってしまう・・という悩みなど、さまざま。

「ローカルセッション」は、実際にこういったまちの課題解決に取り組んでいる自治体や民間企業の方々をゲストにお招きし、事例を紹介していただきながら、それぞれの課題に対してみんなで考え、解決策や新たなアイデアを生み出せるような場づくりを目指しています。

2. なぜ「京都」で開催するのか

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歴史文化都市である「京都」、老舗企業が軒を連ねる「京都」、南北に約120kmもある「京都」

-- そして、学生のまち「京都」

そんな「京都」で、弊社は2015年3月の創業以来 “人と人、人と場のつながりを紡ぎ、新たな未来を創り出すこと” をミッションに、移住支援や拠点運営、採用支援、組織活性などに取り組んできました。

ミツカル」プロジェクト担当の藤本は、仕事や趣味で全国各地をよく訪れています。訪れた先で、地域ならではの魅力や風景、人に出会っていく中で、地域の企業や団体が “楽しいまちをつくる” ためにユニークな取り組みをしているにも関わらず、自治体との連携が薄いことを感じ、もったいないと思うことがありました。

そんな中、彼は、2016年に東京で開催された「MICHIKARA 地方創生」に参加。そこには全国から “まちをおもしろくしたい” とヒントやきっかけを求めて来ている自治体職員の方々がたくさんいることに気づきました。

「東京」ではすでに様々な取り組みがあり、それに関わる企業があり、たくさんの情報が行き来しています。一方「京都」には、相楽エリアや京都丹波エリアを始めとする官民協働のモデルやそれに取り組む団体はあるのに、情報交換の機会が少ない。

京都は、都市と地方両方の要素をもっており、さらに学生をはじめとする若者が様々な都道府県から集まるまち。だからこそ京都で新たな地方創生の仕掛けが生まれる可能性があるとわたし達は考えています。

それでは、2017年6月3日に開催した「ローカルセッション」第1回目の様子をお届けしていきたいと思います。(イベント詳細はコチラ ※Facebookページに移動します)

「自分ごと」そして「みんなごと」からはじまる、これからの地方創生

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▲左からゲストの福野さん、田畑さん、山下さん

今回のゲストは、京都や奈良で先駆的に「地域連携」や「官民協働」の取り組みを行っている、奈良県地域振興部 奥大和移住・交流推進室長の福野博昭さん、合同会社ゆうあんビレッジ代表の山下丈太さん、NPO法人テダス事務局長の田畑昇悟さんの3名。

会場には「移住」「二拠点生活」「地域観光」といったキーワードに興味がある30名以上の自治体職員や会社員、大学生が全国各地から集まりました。

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▲持ち前のトーク力で会場をどんどん沸かせていく福野さん。

1人目のスピーカーは福野さん。

福野さんは、奈良県にある39市町村のうち、南部・東部地域の19市町村を「奥大和」と名付け、じゃらんや近畿日本鉄道などさまざまな民間企業と連携しながら地域の魅力発信をしてこられました。なかでも「美しき日本」の制作には強い思い入れがあるのだそう。(ぜひリンク先の動画もご覧ください!)

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▲年間1,200~1,300人もの人が訪れるオフィスキャンプ東吉野

また、2015年に誕生したシェアオフィス「オフィスキャンプ東吉野」の立ち上げや、奥大和の移住体験ツアー、トライアルステイなど、移住推進事業にも力を入れており、これまでになんと10組20名ほどが移住。現在は次の段階として、地域の仕事づくりについて考えておられます。

「こんな風にいろいろとやってきましたが、基本的に友達としか仕事をしていません! 知らない人と仕事をするのは怖いので(笑)」と福野さん。プロジェクトに関わるメンバーが民間企業や地域住民、誰であったとしてもそういったフラットな関係をつくっていくことで、より良い連携が生まれていくのかもしれません。

福野さん「 “地域との交流=その地域を本気で考えてくれる人が増えること” これは移住定住してもらうよりも重要で、それが地域の活性化につながっていく。何よりもみんなが楽しんでやれることをやったらいいんです。」

【関連URL】

・美しき日本:http://www.okuyamato.pref.nara.jp/utsukushiki-nippon-nara/

・オフィスキャンプ東吉野:http://officecamp.jp/

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▲6歳の時に家族で和束町に移住した山下さん

2人目のスピーカーは山下さん。“次世代に誇れる未来を企画する” というコンセプトで展開している事業のひとつ、「ワヅカナジカン援農プロジェクト」の事例を中心に、取り組みのきっかけやこれまでの道のりをご紹介くださいました。

「ワヅカナジカン援農プロジェクト」とは和束町のお茶農家さんの元に日本全国から若者が集まり、5〜7月の3ヶ月間地域のシェアハウスに寝泊まりしながら、お茶の収穫をお手伝いするプロジェクトのこと。

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▲新茶が輝く和束町の茶畑

山下さんは元々、イベントやツアーを企画して和束町や茶畑を知ってもらおうと取り組んでいたのですが、お茶農家さんが本当に必要としていたのは繁忙期の働き手でした。ある日、茶農家さんに「丈太、アルバイト誰かおらへんかよ?」と言われたことがきっかけで「ワヅカナジカン」が誕生。

過去3年間で参加した50人のうち、7人が和束に移住。移住後は、地域おこし協力隊や行政職員、デザイナー、カフェスタッフ、福祉職員など、まちの担い手となっていきます。

山下さん「 “移住者の数じゃなくて、どれだけ一緒に生産活動をしてくれる人が増えるのか” 和束町では、そんなことをみんなで考えながら、空き家・暮らし・仕事・娯楽といったテーマに対して “こんなのあったらいいよね” という取り組みをしています。」

山下さんは過去に行政内でも働いていた経験があり、それぞれの立場に立って「地域に必要なもの」を考えられるからこそ、三者が協力し合える仕組みをつくっていけるのかもしれません。

【関連URL】

・ゆうあんビレッジ:http://youandvillage.jp/

・ワヅカナジカン援農プロジェクト:http://youandvillage.wixsite.com/wazukanajikan

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▲田畑さんは学生時にガーナに滞在し、現地のNPOに関わっていたそう

3人目のスピーカーは田畑さん。

田畑さんは現在、南丹市まちづくりデザインセンターで地域住民や地域団体のまちづくり活動に関わる相談窓口を担当し、相談内容に対して適切な地域団体や市役所の担当課へとつないでいく「中間支援」と呼ばれる橋渡し役を担っています。

南丹市では “移住後、孤立させません” というスローガンの元「移住者歓迎パーティー」という交流会イベントなどを開催し、行政とNPO職員が協働して移住者のアフターフォローに力を入れています。

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▲NPO法人テダスの多様な取り組み

その他にも、草刈り、香典返し、雪かきのルール、役員の決め方など、地域側が移住者に伝えたいことがまとめられている「集落の教科書」や、移住希望者が知りたいことをまとめた「移住者の参考書」といった、地域側と移住者側の相互理解が深まるような冊子の作成などを行なっています。

田畑さん「僕らも移住に関わるお仕事をしていますが、日本中が移住ブームとなった今、移住者の取り合い合戦が起こっていると思います。それが嫌なんですよね。だからこそ、地域のいいところも悪いところも見せた上で、“どの地域に行けばその人が幸せなのか” というプロモーションを全体で考えていきたいです。」

田畑さんは「協働みーつけた!」というケーブルテレビ番組の制作・放送も行っており、様々な方法で市民に対して「協働」という概念を広めておられます。このように、これまでと異なった角度から取り組みを行うことで、地域住民からの理解が得られていくのかもしれません。

【関連URL】

・NPO法人テダス:http://tedasu.com/

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ゲストトーク後は、グループごとに感想の共有や質問項目をまとめ、パネルディスカッションへ。

会場からは「二拠点、多拠点という暮らし方についてゲストの意見を聞きたい!」「プロジェクトの資金はどうしているのですか?」「移住10年目でも新参者と言われます。どうすれば地域の人が受け入れてくれるのでしょうか?」という質問があり、それに対してゲストから意見やアドバイスがありました。

そして、今回のテーマとなっている「官民協働のツボ」についての問いかけでは、

田畑さん「完成した企画を元にここの部分をお願いしたい、ではなく企画をゼロから一緒につくることを大切にしています。また、そういった会議の際に “自分だったら” という視点で考えてもらうことを心がけています。」

山下さん「もともと自治体側に2年半ほどいたからわかるのですが、決裁ひとつにかかる手間も多く、『行政』ってみなさんが思っているよりも大変なんですよね。相手の事情を理解した上で役割分担し、お互いがプラスになるような関係性をつくっていくことが大事だと思います。」

福野さん「もしかしたら、地域を盛り上げることに一緒に取り組めない人の方が多いかもしれません。ですが、一緒にできる人は必ずいます。ゴールは遠いかもしれないし、変わるかもしれないけど、想いを共有していくことが一番大事。まあでも、『友達とやる』『一緒に飲む』『自分のことを話す』これだけかな(笑)」

関わる人たちへの思いやりと、「自分ごと」「みんなごと」の発想が生まれる仕掛けづくりの大切さ。そして何よりも感じたのは、ゲストの3名が自分の仕事を心底楽しんでいるということ。

白熱していたパネルディスカッションの様子から、地域連携の課題を共有しながらそれぞれが学び合えるこの場に、これからの「地方創生」のヒントを得た気がしました。

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▲京都開催ということで「京都タワー」ポーズ!

あっという間に終わりの時間。最後はみんなで「京都タワー!」を合言葉に記念撮影をしました。

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イベント後はゲストも交えての交流会。京都府産の食材を使用した軽食を楽しみながら、イベント中には聞けなかったお話を聞いたり、参加者同士の親睦がより一層深まったりと、終始笑いの絶えない時間となりました。

参加者からは、悩みながらも自分の地域の取り組みをどうにか前に進めていきたいという熱量を感じ、なかには、うちの町に来たら全力で案内するよ! という自治体職員さんもおられました。

それぞれの地域によって良さは違うはずなのに、なぜか隣の芝が青く見えてしまう。“ないものを並べるだけではなく、あるものに着目していこう” という気づきを得た方、地元の自治体職員さんと出会って想いを共有できた地元大好きな大学生。

こういった取り組みを重ねていくことで、ここに集まる方々と一緒にこれからの「地方創生」をかたちづくっていけるのではないかと思います。来られていた方々からそれぞれの地域へ対する想いが伝わってくると、やっぱり訪れてみたくなるものですね。ここで出会った人たちの元をこれから少しずつ訪ねて行きたいなと思いました。

ミツカルへのお問い合わせはお気軽に!

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▲広島出身の藤本は東京の人材系の会社に就職後、京都にIターン

“新たな暮らしの選択肢・地元や地方に踏み出せるきっかけを京都でつくっていきたい”

わたし達はそんな想いで「ミツカル」を企画・運営しています。ご興味をもっていただけましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。ミツカルHPはコチラ

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◎お問い合わせ◎

株式会社ツナグム(ミツカル担当/藤本)

TEL:080-1492-8597

MAIL:fujimoto@tunagum.com

HP:http://tunagum.com/

【5/26(金)】大分ナイト@京都開催しました!


“若者たちが地元で働くこと、生きることを、もっと身近に。

地域で活躍するゲストを他府県から京都にお呼びし、これからの「仕事」や「暮らし」を参加者みんなで考えるローカルナイト。

みなさんは今、自分の地元のことをどのくらい知っていますか? 観光で訪れるならどこがオススメで、就職先にはどんな企業があって、その地域にはどんな人たちが暮らしていて・・

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ここ最近、これまで「地方」と言われてきた全国各地に若い世代が移住し、新たな取り組みや仕事づくりを始めることも珍しくはありません。そんな人達が自分の地元にいることを、就職や進学で転居した若者達はどのくらい知っているのでしょうか。

また、現在日本では5割を超える学生が地元就職を希望しているそう。(※1) その一方で、距離や金銭面で就職活動がしづらいことや、地元企業との出会いや地元とのつながりが少ないこと、地域の最近の動きを知らないことなどが課題となり、なかなか地元就職につながりにくいという現状もあります。

(※1)マイナビが2017年5月に発表した「2018年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」によると、地元就職希望率は51.8%。

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ローカルナイトは、そんな学生や若者が新たな選択肢へ踏み出せるきっかけを、学生の街・京都でつくっていけないかという取り組み。同郷の人達が気軽に集える若手県人会のようなコミュニティにもなっています。参加するにあたってまずは、「自分ごと」としてこの場に参加してみる、楽しんでみる、何か持ち帰ってみるということを心がけてみてください。

本日は、5月26日に京都リサーチパーク町家スタジオで開催したローカルナイト「大分県編」の様子をお届けしていきたいと思います。(イベントページはコチラ ※Facebookページに移動します)

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本日のゲストと主催の大分県庁職員の皆さま。

当日の会場には、大分出身の若者や「大分に行ってみたい・もっと知りたい!」という若者、「大分にゆかりがある人達と語りたい!」 という大学生、「七島藺(しちとうい※2)を使ってものづくりがしたい!」という方など、20~40代の方々が男女合わせて30人近く集まりました。

※2・・七島藺(しちとうい)とは、大分県の国東(くにさき)地方だけで生産されているカヤツリグサ科という植物で、畳の材料のこと。(参照HP;http://shitto.org/)

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現在、大分県の総人口は約115万人ほど。県の北東側は別府湾と瀬戸内海に面しており、南西側には雄大な山里の景色が広がっています。また、大分県の全18市町村のうち16市町村で温泉が湧いており、源泉数・湧出量ともに日本一の「おんせん県」としてその名を轟かせています。

そんな大分県の魅力についてまずは、大分県大阪事務所で移住サポーターをされている酒本千春(さかもと ちはる)さんからお話していただきました。

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酒本さんは広島県出身。立命館アジア太平洋大学(通称:APU)を卒業し、現在は大分県の大阪事務所に勤められています。

大分の魅力は何と言っても「温泉」。場所ごとに泉質が異なり、それぞれを訪れる楽しさがあるのだそう。他にも、東椎屋(ひがししいや)の滝や湿原、高原などの大自然、関さばやとりの唐揚げ・とり天、まぐろステーキなどの豊かな食文化、そして移住者が新たに始めたお店などを紹介してくださりました。

APU時代初めて大分の暮らしに触れた酒本さんにとって、「あんた元気?」「久しぶりに会ったね」という会話が温泉内で生まれるという大分の日常に新鮮さを感じたこともあったそう。

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また、都市部から移住するにあたり、“初めは地元も含め、地方で働く姿が想像できなかった” という本音や、 “大分出身者以外が大分で働くケースはまだまだ少ない” という現状も伝えてくださいました。そんな自身の経験を活かして今は「おおいた暮らし」というポータルサイトや窓口を通して移住のサポートをされています。

取り組みの成果もあってか、最近はUIターンで移住してくる方が少しずつ増え、新規就農したり、飲食店を開いたり、ゲストハウスを始める方もいるのだそう。その他にも、大阪から移住した方が狩猟の総合プロデュースをされているのだとか。

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「住んでいる人にとっては当たり前の風景が私にとってはとてもいい景色」と最後に見せてくださったこちらのお写真がとても印象的でした。

学生の新たな仕事づくりを応援したい。

次に、11年前に福岡から大分県別府市に移住し、3年前にシェアオフィス「alliance social share office beppu」を開業した宮井智史(みやい さとし)さんのお話がスタート。

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宮井さんは現在、別府市でシェアオフィスを運営しながら、大分県内の起業者発掘事業や、就業支援を行う「大分みんなのキャリア支援センター」で学生を中心に就業教育などをされています。

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大分の特徴として、別府市にキャンパスを構えるAPUが挙げられます。学生の半数が外国人留学生であり、様々なバックグラウンドをもつ人がここに集まっています。

そのような背景から、宮井さんは留学生のスタートアップ支援もされており、実際にバングラデシュ出身の留学生が “留学を決める際に情報がなかった” という実体験から、留学希望者と大学のマッチングサービスを生み出そうと取り組んでいます。

その他にも宮井さんは、大分移住希望者への情報提供コミュニティ「おおいた移住計画」の別府支部として参画しておられたり、地域産品を中心とした「田の湯マーケットという朝市を毎月企画・開催されたりしています。

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宮井さんがサポートされている取り組みのひとつ「レキシnight」

大分県は今、温泉を中心に観光業がさらなる盛り上がりを見せており、県外企業の進出も増えているのだとか。観光業が主な産業のベースになっている一方で、地域マネジメントに課題があり、地元の飲食店が経営難になるケースもあります。このままでは、これまで大分で大事にされてきた文化がなくなっていくのではないかという懸念もあるそう。

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宮井さんは、せっかく縁があって大分にやってきた学生や移住者が地域で新たな仕事をつくっていけるようにサポートしながら、「失業率をゼロにする」ことや、大分県内に循環する「お金の流れをつくる」ことを目指しておられます。

大分県への移住を検討されている方はまず、宮井さんを訪ねることから初めてみてもいいかもしれません。

「生きる」ことを感じさせてもらえる場所で暮らしています。

最後のゲストトークは、3年前に東京から国東(くにさき)市の限界集落に移住し、地域おこしの個人事業「みのや」を立ち上げた新田淳菜(にった じゅんな)さん。『国東で 見えたこと 始めたこと 感じること』というタイトルのお話をいただきました。

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庭、駐車場、おいしい水なんでもある一軒家の家賃はなんと2万円!

新田さんは生まれも育ちも東京で、大学卒業後はトヨタ自動車のグループ会社へ就職し、海外店舗のコンサルティングやモーターショーの展示に携わるお仕事をされていました。

ご主人の転勤で大分市を訪れた際、海も山も見え、少し車を走らせると田舎の風景が広がっている大分に新田さんの「田舎に対する憧れ」が膨らみます。その後、転勤で再び東京に戻った時に東日本大震災が発生。これをきっかけに以前よりも「生き方」を考えるようになったそう。

そして “もっと自然を側で感じたい” と強く思うようになり、かつて縁があった大分の空き家バンクを通じて国東へ移住。東京での暮らしを振り返ると、「経済的な充実感はあったものの、どこか埋め合わせをしているような気がした。」と新田さん。

電車は通っておらず、人よりも動物が多い。そんな国東をとにかく気に入り、仕事というよりも生業に近い形で地域おこしの個人事業「みのや」を立ち上げ、事業のひとつとしてパン屋を始められました。

過疎化や少子高齢化で「子ども達のふるさとがなくなってしまうかもしれない」という地域が抱える問題に対して、いま何が自分にできるのか、そして自分らしく生きるとはどういうことなのか。子ども達に国東で「人間らしく心豊かに生きられる」という背中を見せたいと、パン屋の他にイベント企画や小冊子製作などをされています。

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新田さんは最後に、「自分がやって楽しめる」ことをやっていきたいなって思えること、それをゆっくり取り組んでいける環境があることが田舎の魅力です、と笑顔で締めくくられました。

前半はこれにて終了し、休憩を挟んで後半のワークショップへ。

ワークショップのテーマは「自分が参加したくなる、友人に紹介したくなる『大分ローカルツアー』を企画する」というもの。ゲストや職員さんを交え、会場が6つのチームに分かれてアイデアを考えます。

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観光名所やグルメ、屋形船など、観光をベースに “自分たちが大分県でやりたいこと” をとにかく詰め込んだ3泊4日プランや、新田さんの暮らしている国東を訪れて地域の仕事を知る、地域交流をベースにした1泊2日プラン、自然豊かな大分に触れた後に温泉に入る1泊2日プラン、地域の暮らしを体験しながら移住へのギャップを埋めて行き、憧れから現実へ落とし込んで行くプランなど、限られた時間の中で様々なアイデアが出て来ました。

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優勝は、熊本空港から高田市に入るルートを提案したチーム! 大分県に熊本経由で入って来るのが斬新なアイデアだったそう。優勝商品にはなんと、大分の名酒「いいちこ」が入った大分の名産バッグが贈られました!

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ワークショップ終了後は、大分の産品をつまみながら参加者やゲストみんなで交流し、輪になって感想共有。最後に記念撮影をしました。

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参加者からは、「知らない大分の魅力をたくさん見つけられて面白かったです。宮井さんや新田さんの元へ遊びに行きます!」という声や、「企画した移住体験ツアーに参加したい」という声、「大分県出身なので、大分にゆかりのある人に出会えて嬉しい!」「来月大分に行くので一緒にどうですか?」「宇佐市出身で、まだ帰る予定はないけれど、唐揚げはぜひ中津よりも宇佐市で食べてほしい!」という声があり、それぞれにとって「大分」や「地元」が以前よりもずっと身近になったのではないでしょうか。

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地元での新たなキャリア、地域を楽しみながら暮らしている人たちを知ること。ライフスタイルが多様化している今だからこそ、まずは地域で暮らす人を知り、交流し、実際に訪れることで、そこから自分の選択肢を広げていけるのかもしれません。

また、意外と近くに暮らしていたけれど出会えていなかった同郷の同世代に出会えることもローカルナイトの魅力です。この取り組みを通して、これからも地域や自分のキャリアに対して考える「きっかけ」を京都でつくっていきたいです。

※ローカルナイトは今後「ミツカル(Meets Local)」という名称に変わります。

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【4/27(木)】ローカルOPENDAY開催しました!


ゆるく告知しすこしでも訪れてくれればいいなと思い始めましたが、なんやかんやで10数名の方にお越しいただき感謝です!!


自治体さんから送っていただいた資料などもPRさせて頂きました。


今回の参加者は、福井・岐阜・三重・茨城・奈良などにゆかりのある方にご参加頂きました。そして京都出身だけで地方に興味がある方にも。

今日は特にしっかりと内容を準備するというよりもゆるくつながり・話す感じでしたが、ローカルな場所を知りたい・話したいというニーズって改めてあるなと感じたので、次回(5/24)の「LOCAL OPENDAY」はもう少しコンテンツなどもご用意できるようにと思いますのでお楽しみに!※募集してます※
◉移住のPRをしたい自治体関係者の皆様→あなたの地域をPRします
◉地元や気になる地域を一緒に盛り上げたいという想いのある方→一緒に企画やりましょう
→気になる方はお気軽にこちらから

【3/28(火)】和歌山ナイト@京都開催しました!

※イベントページはこちらから

3/28(火)京都リサーチパーク町家スタジオにて和歌山ナイト開催しました。

今回は3名のゲストをお迎えし、開催されました。

 

小泉 博史 氏(本屋プラグ/コワーキングスペースCONCENT/和歌山経済新聞)

 

村文雄 氏(中村工務店 取締役LLPタモリ舎 代表)

 

井上慶祥 氏 (株式会社ゆらちょう 代表)

みかんを提供してくださった、みかん農家の方。

小澤 光範さん(みかんのみっちゃん)

お話が終わると、和歌山のお酒としらす丼で懇親会を楽しみました。

和歌山のお酒
しらす丼

ゲストの皆様、参加者の皆様、ご参加ありがとうございました。

次回は大分ナイトです。

また詳細決まり次第こちらのページに告知させていただきます。

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