• Facebook
  • Twitter

GoWorkin' KYOTO

GoWorkin' KYOTOについて

  • 報 しらせ
  • 人 ひと
  • 場 ば
  • 事 こと
  • 地 ちず
きょうの仕事場

報 Topics

タイムリーな情報を発信していきます

2021年05月06日

きょうの仕事「場」を巡る旅 - GROVING BASE・オトナリラボ -

あなたは今日、どんな場所で仕事をしていますか?

自宅のデスク、近所のカフェ…いつものお決まりの場所で仕事をしているのかもしれません。

でもたまには、気分を変えて、いつもと違う場所で仕事をしてみませんか?

いつもと違う場所で仕事をすることで気分が変わり、新しいアイデアが生まれたり、そこで出会った人たちと話すことで、ワクワクするようなつながりをもつことができるかもしれません。

さぁ、あなたの「 #きょうの仕事場 」を見つける旅に、出かけましょう!

昨年、2020年12月22日に「 KOIN 」からオンラインにて開催し、多くの方にご参加いただいたイベント「働き方も、働く場所もアップデートしよう〜 仕事と家庭のバランスをとりながら仕事する〜  

今回はそのイベントに出演していただいた「GROVING BASE」と「オトナリラボ」を訪れました。

・GROVING BASE

1つ目にご紹介するのは「 GROVING BASE 」。京都市下京図書館の並びにある5階建てのビルをリノベーションしたスペースで、カフェ、コワーキングスペース、シェアオフィスとして利用することができます。

外階段を上がると受付があります。受付の横には、本格的な焙煎機。伺った時は、丁度焙煎の真っ最中でとてもいい香りが漂っていました。

コーヒーは、カフェでいただけるだけでなく、オリジナルブランド「 colon coffee roasters 」として商品化されているので、購入することも可能です。

ドロップインで利用する場合は、1時間400円(1日利用料金上限¥1,600)。しかもワンドリンク付き。ランチの後の食後のコーヒーとして、眠気覚ましとして。おいしいコーヒーがいつでも飲めるなんて、最高な仕事場ですよね。

ドロップインとして利用できるのは、二階のカフェスペースと、3階のコワーキングスペース。3階のコワーキングスペースは2つに分かれており、もくもくと作業したい方のための集中スペースが設けられています。

エレベーターを降りて、右手にあるのが集中スペース。

左手は広々としたスペース。どちらも靴を脱いでゆったりと過ごすことができます。

コロナ禍で働き方が変わってきた今、ドロップインで利用する人も増えてきたそう。そこで料金体系の変更や、オンライン会議ができる個室を設置するなど、もっと働きやすい場になるように利用者に寄り添ったリニューアルを実施しています。

気兼ねなくオンライン会議ができるよう、小さな個室も完備。

お腹がへったら、二階のカフェでお待ちかねのランチをいただきましょう。主菜は週替りで、二種類から選ぶことができます。3種類の小鉢と、みそ汁、ご飯。おいしいランチが活力になって、仕事が頑張れますね!

この日は「干しキャベツとささみの洋風春巻き」をいただきました。ランチを食べると、2時間分(¥800)無料でコワーキングを利用することができます。

2階もコワーキングスペースとして利用できるので、気分転換にカフェで仕事をするのもうれしいところ。

ランチにコーヒー、広々使えるスペース…と、働く場所として魅力的な要素がたくさん詰まったGROVINGBASE。今春からは「自分らしさの発信基地」とコンセプトを定め、やりたいことを形にするサポートをスタートします。

そのうちの一つが、シェアキッチン。カフェの営業時間が9:00〜17:30のため、空いている時間をシェアキッチンとして、場の提供を行います。場を提供するだけでなく、GROVING BASEのもつブランディングのスキルやネットワークを用いて、起業までのサポートを受けられる仕組みも。これから飲食を始めたいという人にとっては、うれしい取り組みですね。

オーナーの篠田拓也さんはこのシェアキッチンを「最初の一歩を踏み出せる場」として考えているそう。

「これから自分のお店をもつ前に、値段の付け方やレシピなどを実験できる場所として活用してもらいたいですね。もともと、財務戦略を中心としたコンサルティング会社からスタートした場でもあるので、事業計画の相談にも乗ることもできます。どんどんこの場所を活用してほしいです」

篠田拓也さんは、働く上で「自分らしさ」をとても大切にしています。だからこそ、この場を利用する人にも、「自分がやりたい」という気持ちを大切にしてほしいと言います。

「自分の『やりたい』という気持ちがあると、楽しく仕事ができるんです。GROVINGBASEは家族との時間を大切にしたい、colon coffee roastersは、コーヒーが好きだという気持ちから。どちらも僕の『やりたい』気持ちからはじまっています。だからこの場所は、人それぞれのやりたいことが表現できるような、環境をつくっていきたいと考えています」

ビル内には、撮影スペースも備わっています。

自分らしさを仕事にする。その「自分らしさ」を発見するきっかけを見つけに、ぜひGOROVING BASEへ足を運んでみてください。

篠田さんのおすすめ情報

最後に篠田さんに近隣のおすすめの場所をお聞きしました。篠田さんのおすすめは、GROVING BASEから歩いて3分ほどの「修徳公園」。春は桜。夏は新緑がとてもきれいな場所なんだそう。篠田さんも子供を連れて、よく散歩に行くんだとか。仕事の合間にコーヒーを飲みながら、リフレッシュするのもいいですね。

・オトナリラボ

2つ目にご紹介するのは「こどもとはたらくオトナリラボ 」GROVING BASEからは歩いて10分ほどで到着します。近くには子どもたちがのびのびと遊べる有隣児童公園があり、そこから東に細い路地を進むと、オトナリラボの看板が見えてきます。小さな看板なので見逃さないように、要注意。

路地を進むと、2階建ての町家をリノベーションした建物。オトナリラボの代表・芳野尚子さんが出迎えてくれました。

オトナリラボは、見守り保育付きのコワーキングスペースです。事前予約制なので、HPから申し込みをしてから来館してください。ビジター利用は、30分¥700、1時間¥1300で利用することができます。

一階はお父さんやお母さんが利用できるワークスペース。ワークスペースとしながらも、趣味や読書など、自分の時間をつくるために利用してほしいとのこと。

二階はお子さんたちが遊べるキッズスペースとなっています。ワークスペースを利用せず、キッズスペースだけを利用することも可能です。子どもたちと接するスタッフは保育の資格をもつだけでなく、自身も母親として経験豊富なスタッフばかりだそう。スタッフに子育て相談がしたくて利用する方も。

「ここを利用することで、『子どもは自分が見ないといけない』という固定概念を外すきっかけになればと思います。お子さんにとっても、家族以外の人と慣れる機会になりますよ」

会員さんと共につくった「かぞくをきろく」。イラストや言葉などで子育てについて綴られている。

オトナリラボが目指すのは、「託児所付きのコワーキング」ではなく、「子どもと働く」ことをサポートできる場所。専門家によるベビーマッサージや離乳食に関するイベントを開催し、子供に関するさまざまな疑問や不安を相談できる場作りを行っています。

他にも、産後に社会復帰を目指すお母さんに向けた復職支援プログラムを実施。社会保険などの復職に関わる制度を学んだり、キャリアコンサルタントのカウンセリングの機会を設けるなど、社会復帰に不安を感じているお母さんたちに向けてフォローを行っています。これらは芳野さん自身の体験から、取り組みをはじめたそう。

「私自身が、オトナリラボの母体であるデザイン会社で育児休業からの復帰を経験しました。当時は会社内にしっかりとした制度がなかったので、自分で制度を調べて、手続きを行って…という状態で。その時の経験を活かして、復職したい人の役に立てたらとプログラムをスタートしました」

また、子育ての枠組で見るのではなく、自分の人生において、何を大事において生活するのかを考えることも大切だと、芳野さんは言います。「子どもと働く」とは、子どもだけでなく自分の人生を考えることだからです。

「子どもが生まれてからどういった変化があるのかを、これから経験するだろう人にも伝えることで、子どもをもつ、家族をもつという可能性を簡単に手放さないようにしたいんです」

「子どもと働く」こと。それは自分の可能性を閉じることではなく、開くことにもつながるのではないかと、芳野さんの言葉から感じることができました。悩んだり困ったときには、ぜひオトナリラボを訪ねてみてください。

芳野さんのおすすめ情報

芳野さんのおすすめは、「 京の森有隣舎 」。オトナリラボの前の道を東に歩いてすぐの、ご近所さんです。ご主人は芳野さんの同級生。実はこのエリアは、有隣地区。地域の名前にちなんでお店の名前がつけられたそう。

おすすめはベーグル。もちもちした生地に、いちじくやゆず、クリームチーズなど絶妙な組み合わせの素材がおいしい!芳野さんもよく買いに来るそうです。店内は、まるでヨーロッパのモーテルのようなおしゃれなつくり。カフェやランチ利用もできるので、仕事の合間にぜひ立ち寄りたいですね。

(文・三上由香利 編集・北川由依)

場 Space

GROVING BASE
場所

〒600-8449京都府京都市下京区新町通松原下ル富永町107番地1